任天堂がShiver Entertainmentの子会社化を発表 Switch版『ホグワーツ・レガシー』の移植などで知られる米国の開発会社
任天堂がShiver Entertainmentの子会社化を発表 Switch版『ホグワーツ・レガシー』の移植などで知られる米国の開発会社
任天堂がShiver Entertainmentの子会社化を発表した。Shiver EntertainmentはNintendo Switch版の『ホグワーツ・レガシー』や『Mortal Kombat 1』などの移植を担当したことで知られる、米国フロリダ州のデベロッパーだ。 「Nintendo Switch」画像・動画ギャラリー 任天堂の発表によると、「豊富なゲーム開発実績を持つShiverの開発スタッフを当社グループに迎え入れ、技術力の高い移植及び関発リソースを確保すべく、Shiverの全株式を取得し、子会社化することといたしました」とのことだ。 『ホグワーツ・レガシー』は2023年2月にPS5/Xbox Series X|S/PC版がリリースされ、2023年11月にSwitch版が発売された。同作は「ハリー・ポッター」の世界を舞台にしたオープンワールドゲームで、Switch版の発表自体はされていたものの、発売前には「移植はむずかしいのではないか」とコミュニティでは言われることがあった。 Switch版の『ホグワーツ・レガシー』はIGN JAPANの記事にて、ロード時間やグラフィック品質の欠点が指摘されたものの、「『魔法世界での体験』が完全に損なわれているわけではない」と評された。『Mortal Kombat 1』のSwitch版は2023年にPS5/Xbox Series X|S/PC版と同時にリリースされている。一方で、Switch版の『Mortal Kombat 1』はIGN USのレビューでロード時間やフレームレートなどが指摘され、スコアは3点と酷評されていた。IGN USによると、2019年リリースのSwitch版『Mortal Kombat 11』の移植品質は好評だったようで、こちらは7.8点のレビュースコアとなっている。 任天堂は『ホグワーツ・レガシー』などShiver EntertainmentによるSwitch版の移植技術について評価し、同社を子会社化したのだと思われる。また、Shiver Entertainmentは2021年にEmbracer Groupの傘下となっていた。Embracer Groupは再編が続いており、そちらも任天堂による子会社化と無関係ではなさそうだ。 任天堂はSwitchの後継機について、2024年度中に公式アナウンスをおこなうと発表している。Shiver Entertainmentの技術がSwitch後継機のゲームに活かされるのかもしれない。 なお、Shiver Entertainmentは任天堂グループの一員となったあとも、「Nintendo Switchを始めとした複数のプラットフォーム向けの移植および開発業務」を担当するそうだ。発表によると、Shiver Entertainmentは任天堂以外のパブリッシャーからの受託も継続するとのこと。
重田雄一
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