3児の母・小倉優子さん(40)大学生活で「芸能以外の仕事をできるように」|VERY
子どもたちのおかげで、罪悪感なく受験勉強に向き合えた
再び大学生になり、1年が経ちました。大人になってから学ぶって、すごく奥深い。色々な経験をしたからこそ、問いに対して疑問や意見を持てたりするのかもしれません。テレビ番組で始まった大学受験でしたが、決断にはあまり悩みませんでした。この頃の私は自分に対して否定的で「私なんか……」と思うことが増えていたんですよね。子どもたちが大きくなるにつれ世の中を知らない自分に気づく瞬間があり、企画をやり遂げたら何か変われるかも、と。受験勉強は想像どおり過酷で家事に手が回らないこともありましたが、たまにピザを頼んだり近くのラーメン屋さんに行ったりするとむしろ子どもたちは喜んでくれて、夕飯をつくれなくても罪悪感を持たずに勉強に向き合うことができました。 受験が終わったあとに長男から「大丈夫かなって心配してた。もっと大変になっちゃうから」って言われたんです。寝不足で勉強していたので不安にさせていたんでしょうね。無事に終わり、ほっとしたと思います。本来であれば、こうした挑戦は子どもが大きくなってからのほうがいいと言う人もいるかもしれません。けれど、自分が一生懸命頑張ったという事実が間違いなくあって、少しずつ自分を認められるようになった……私の場合は挑戦してよかったと心から思えています。頑張った理由は、私がシングルマザーだからという部分もありました。この先子どもたちを育てていく時間はまだまだ長く、何か芸能活動以外の仕事をできるようにしておきたいと思ったんですね。これから大学生活の3年間で、本当に興味のあるものを極めたい。資格をとる?大学院へ進学する?“一生仕事にしたいと思えることってなんだろう”の答えを、見つけたいと思っています。
PROFILE
●小倉優子さん おぐら ゆうこ●タレント。1983年千葉県生まれ。2001年にデビュー。現在は、11歳・7歳・3歳の男の子を育てるママタレントとして、バラエティ番組で活躍。料理好きとしても有名で、パンアドバイザーの資格を取得した。TV番組の企画で大学受験にチャレンジし合格。大学生活を送っている。 撮影/佐藤航嗣〈UM〉 スタイリング/鷺岡奏 ヘア・メーク/奥戸彩子 取材・文/藤井そのこ 編集/城田繭子 *VERY2024年4月号「オトナになっても好きなこと」より。 *掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。