AKB48が劇場リニューアル前最終公演を開催、6843日6552公演の歴史を刻んだステージと涙の別れ
AKB48が9月1日(日)、東京・秋葉原のAKB劇場にてリニューアル前最後の公演となる「AKB48 劇場リニューアル前最終公演~6843日 6552公演の思い出をありがとう。~」を開催した。 【写真】前日の公演にかけつけた高橋みなみ、最終公演で涙を流すメンバー【17点】 2005年12月8日にオープンし、“会いに行けるアイドル”AKB48の活動拠点として約19年の歴史を刻んできたAKB48劇場。3月に開催した春コンサートで老朽化に伴う前面リニューアル工事を行うことを発表し、5月からは過去のオリジナル公演の中から週替わりで1曲披露&OGメンバーがサプライズで登場する「AKB48劇場リニューアルカウントダウン特別企画」を実施。これまで横山由依、柏木由紀、篠田麻里子、小嶋陽菜ら全21名のOGが登場した。 リニューアル工事は9月2日(月)から約3ヶ月を予定。オープンから19周年を迎える12月8 日(日)に秋元康氏書き下ろしのオリジナル新公演で柿落としを行う予定で、最終公演のエンディングでは、セレクションで決まった新公演の初日メンバー16名も発表された。 最終公演では過去のオリジナル公演全17公演の中から1曲ずつ披露し、現在の劇場で歩んできた19年間、6843日6552公演の歴史を振り返った。 まず披露したのは、AKB48劇場で最初に行った公演、チームAの1stステージ「PARTYが始まるよ」のオープニング曲『PARTYが始まるよ』。劇場がオープンした2005年12月8日と同じ1曲目で幕を開けた。続いて『会いたかった』『誰かのために』とチームAの歴代公演曲でオープニングを飾ると、早くも目を潤ませるメンバーたちの姿が。 4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美も「2005年12月8日に劇場がオープンしてから6843日の月日が流れました。そして、本日がリニューアル前最後の公演となります。この劇場でたくさん思い出が生まれて、感謝の気持ちがたくさんある分、今日は思い出を振り返りながらパフォーマンスしていきたいと思います!」と涙をにじませながら最終公演にかける想いを語った。 その後も、チームAのオリジナル公演から『ただいま恋愛中』『恋愛禁止条例』『目撃者』、チームKの公演から『青春ガールズ』『脳内パラダイス』『最終ベルが鳴る』『逆上がり』『RESET』、チームBの公演から『パジャマドライブ』『アイドルの夜明け』『シアターの女神』、ひまわり組の公演から『僕の太陽』『夢を死なせるわけにいかない』を披露するなど、各公演が初日を迎えた年代順に楽曲をパフォーマンス。AKB48劇場で歩んできた歴史を辿る熱いステージが次々と繰り広げられ、1曲ごとに場内のボルテージも高まっていった。 終盤には歴代オリジナル公演の中で最も新しいチームA 7ndステージ「M.T.に捧ぐ」から『M.T.に捧ぐ』を披露。全オリジナル公演17曲のパフォーマンス終えると、倉野尾は「2005年からスタートしたこの劇場は、たくさんのメンバーがステージに立って、何もできないところからひとつひとつ学ばせてもらって、一人のアイドルとして人間として成長させてくれる私たちにとって大切な場所でした。19年というAKB48の重みも感じますし、私たちのホームは劇場なんだなと改めて感じました。今日までたくさん公演をやってきましたが、いつもこの近い距離で温かい目で私たちを見守ってくださったファンのみなさん、いつも劇場を守ってくださった劇場スタッフのみなさんがいたから、私たちは今日まで輝くことができました。本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えた。 このままエンディングに向かうかと思いきや、倉野尾が「ここでみなさんにお知らせがあります」と切り出すとスクリーンに映像が。 新AKB48劇場がお披露目となる、12月8日(日)に秋元康氏書き下ろしの新公演初日メンバー16名をサプライズで発表した。約8年ぶりとなるオリジナル新公演の初日メンバーは、セレクションで決定。加入5ヶ月の19期研究生ながら初日メンバーに選ばれた伊藤百花は「選んでいただけたことがすごくすごく嬉しいです。選んでいただいたからには『伊藤百花で良かった』と言っていただけるように、ガムシャラに先輩たちの背中を見てついていきます!」と力強く語った。 また、今年の劇場公演に最多出演している鈴木くるみは「劇場が大好きで、たくさん出させていただいて、たくさん成長してきた成果を見せたいですし、リニューアルしてからもまだまだ成長したいと思います! 本番に向けて頑張ります!」と笑顔でコメント。 先日1300回目の出演を達成するなど劇場公演最多出演回数を誇り、“シアターの女神”と称されている村山彩希は「初日メンバーの発表と、劇場が最後ということといろんな気持ちが混ざって、楽しみという言葉だけじゃとても言い切れないんですけど…。私は本当に劇場が大好きで・・・、“AKB48にいる理由がこの劇場だった”というくらい今の劇場が大好きで大切でした」と大粒の涙で言葉を詰まらせながら、劇場への想いを吐露。 「初日に選ばれた16人は選ばれなかったメンバーの分まで、ファンのみなさんの期待に応えるために責任を持って初日を迎えたいです。私は“劇場だけは平等であってほしい”と思うから、みんなが大事だから、新劇場になってもみんなで新しい劇場を愛して、みなさんにも愛していただけるように、みんなでつくっていきたいと思いますので、新公演と新劇場をよろしくお願いします!」とまっすぐな眼差しで呼びかけた。 倉野尾も「ここにいる誰もが初めてオリジナル公演をもらうことになります。全メンバーの初日は必ず来るので、みんなで一丸となって新公演を盛り上げていきます!」と決意を語り、最終公演はついにクライマックスへ。現劇場への感謝を込めて全員で『桜の花びらたち』を歌い上げ、最後は「劇場のみなさん、劇場、ありがとうございました!!」と深々と一礼。たくさんの思い出が詰まった大好きなステージに別れを告げた。 リニューアル工事期間は、9月2日(月)開催の神奈川公演を皮切りに全国20カ所を廻る「AKB48劇場工事中出張公演」を実施。19周年を迎える12月8日(日)にオリジナル新公演でAKB48劇場リニューアルオープン初日を飾り、20周年イヤーに突入する。 新しく生まれ変わるAKB48劇場、そしてメモリアルイヤーで大きな飛躍を目指す新生AKB48に注目したい。
ENTAME next編集部