極北で暮らす動物の生き生きとした姿を活写!長岡市・栃尾美術館で星野道夫さん写真展 ホッキョクグマにグリズリー...140点を展示、9月8日まで
米アラスカ州などの自然や生物、先住民の暮らしを記録した写真やエッセーで知られる故・星野道夫さんの写真展が、新潟県長岡市上の原町の市栃尾美術館で開かれている。厳しい環境でたくましく生きる動物や、赤や黄色に色づいた原野など、極北の大地の息吹を感じさせる作品が並ぶ。 星野さんは1952年、千葉県生まれ。19歳の時にアラスカに関心を持ち、78年に現地の大学に入学、写真家としても活動した。狩猟民のルーツを求めて渡ったロシアのカムチャツカ半島で96年、ヒグマに襲われて43歳で亡くなった。出版された著作は世界各国で翻訳されるなど、国内外のファンに愛され続けている。 展示会には写真のほか、星野さんが愛用したカメラや万年筆などを含め約140点を展示。「生命の不思議」「季節の色」など五つのテーマに分け、星野さんの足跡をたどる構成だ。 愛らしい表情を浮かべたホッキョクグマやグリズリー、カリブーなどを写した作品は、人だかりができるほど人気だ。柏崎市の主婦(71)は「星野さんの人柄なのか、動物たちの表情が生き生きとしている。もっと多くの作品を残してほしかった」と話していた。 9月8日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日)。一般700円、大学・高校生300円、小中学生100円。8月25日の午後2時からは、星野さんの妻直子さんの講演会が開かれる。講演会は参加申し込みが必要。問い合わせは市栃尾美術館、0258(53)6300。