ドジャース・大谷翔平、2戦連続6号ソロは自身&球団史上最速191キロ弾!! ロバーツ監督「稲妻のような打球」 24球場&26球団制圧
ナショナルズ1-4ドジャース(23日、ワシントン=竹濱江利子通信員)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)はナショナルズ戦に「2番・DH」で出場し、九回に2戦連続本塁打となる6号右越えソロを放つなど、4打数1安打1打点で、4-1の勝利に貢献した。本塁打の打球速度118.7マイル(191キロ)は球団史上最速で、デーブ・ロバーツ監督(51)は「稲妻のような打球」と驚嘆した。ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークでの本塁打は初めてで、メジャー24球場目、26球団目のアーチとなった。 初登場の首都ワシントンで衝撃の一打を放った。3-1の九回、先頭打者の大谷は打球の行き先を確信し、小さくガッツポーズを作った。右翼上段へ2試合連続となる6号ソロ。映像解析スタットキャストが導入された2015年以降で、ドジャース史上最速となる118・7マイル(191キロ)の打球速度を計測した。 「トップスピンの弾丸ライナーが2階席まで飛んだ。稲妻のような打球だった。誰もがまねできる芸当ではない」 試合後、取材対応のなかった大谷に代わり、ロバーツ監督が称賛した。実況アナウンサーが「ロケットだ!!」と絶叫するほど、完璧に捉えた打球だった。 米大統領が執務を行うホワイトハウスや、1912年に日本から贈られた桜が咲く公園から近いナショナルズ・パーク。桜の季節に日本文化などを紹介する「ジャパニーズ・ヘリテージナイト」として行われた一戦で、大谷が主役になった。 一回の第1打席、相手の先発左腕、コービンの外角スライダーにバットを粉々に砕かれて二ゴロに倒れた。無安打で迎えた九回、バーンズのスプリットを力強いスイングで捉え、飛距離は今季自己最長の450フィート(約137メートル)を計測。ベンチ前で、ヒマワリの種をかけられて祝福された。 自己最速は119・1マイル(192キロ、結果は二塁打)だが、大リーグ公式サイトによると大谷の本塁打では最速の当たり。指揮官は「翔平は少し詰まったと話していた」とジョークを交えて会話したことを明かした。同点の八回に勝ち越し適時二塁打を放ったアウトマンは、大谷の打球角度25度の特大弾に「ありえないね。まるで巡航ミサイルのような弾道だったよ。非合理的だよ」と目を丸くした。 メジャー7年目で初見参のナショナルズ・パークで一発を放ち、これで日本選手最多を更新する24球場でアーチを架けた(2位は松井秀喜の21球場)。ナショナルズ戦は初本塁打で、マークした相手としては26チーム目となった。