サヨナラ勝ちに喜びを爆発させる日大山形ナイン

◆高校野球秋季山形大会▽準決勝　日大山形３×－２山形中央（延長１１回タイブレーク）（２８日・ヤマリョースタジアム山形） 　山形準決勝では、日大山形の久保瑛暉一塁手（２年）が延長１１回タイブレークでサヨナラ打を放ち、山形中央を３―２で下した。 　一瞬にして、日大山形ベンチがお祭り騒ぎとなった。延長１１回タイブレーク、送りバント、申告敬遠、空振り三振で２死満塁とすると、久保が山形中央・小坂楓（２年）のチェンジアップを捉えた。打球は中前に抜けサヨナラ。「決めてやったぞという気持ち。とてもうれしかったです」。この日５番に抜てきされた“持ってる男”の劇的な一打で勝利をたぐり寄せた。 　秋季大会ではこれまで７番や８番など下位打線が定位置だったが、荒木準也監督は「簡単に空振りしないバッター。昨日のバッティング練習を見てクリーンアップに今日置いてみたいと思った」と起用の意図を明かし、「冷静にセンターに打ち返したのはいいバッティングだったと思います」とヒーローをたたえた。 　２年連続の東北大会出場も決定。背番号１９は「次も勝って東北大会も勝って、チームの目標であるセンバツに出場できるようにしたい」。２９日の決勝（ヤマリョースタジアム山形）の相手は鶴岡東。自らのバットで、４年ぶりの秋優勝をつかみとる。（太田　和樹）