通貨としてのビットコインの未来:BTC建て生命保険会社CEOが語る【Future of Bitcoin】
ビットコインは、どの国の管理も保証も及ばないグローバルな分散型通貨だ。ビットコインのエコシステムではここ数カ月、ビットコインETF承認に基づく楽観主義的熱狂が際立っている。
ビットコインの真価
ビットコインETFは、数百万人の年金口座や数千人のファイナンシャルアドバイザーや機関投資家のポートフォリオ構築を通じて、ビットコインのメインストリームへの普及を推進している。 しかし、ETFは的外れだ。ビットコインは保有する資産ではなく、使用する通貨だ。ビットコインには価格がなく、あるのは為替レート。ビットコインの未来は、ETFの中に眠っている資産としてでも、裏庭のハードウェアウォレットの中で埋もれている資産としてでもない。通貨は取引するためにある。 コーヒーを買うような日々の支払いはビットコインにとってあまり良い用途ではないが、ビットコイン建ての経済活動が活発になることが本来のビットコインの未来。ビットコインは、価値の保存、多額の決済、金融サービスの展開などで真価を発揮するだろう。 世界では昨年、少なくとも57カ国でインフレ率が10%を超えた。イギリスは9%以上、アメリカは8%以上だった。インフレ、政権、通貨リスクの歴史を持つ国の住民にとって、ビットコインから法定通貨への為替レートの日々の変動は、世界中の国々における10年単位の財政・金融面での不適切な管理よりも危険度が低く思えるかもしれない。
ビットコイン建て保険会社
しかし、このような未来が存在するためには、ビットコインエコノミーの中に企業や機関投資家が構築される必要がある。我々、Meanwhileはその先駆けだ。つまり、ビットコイン建ての初の、規制に準拠した生命保険会社だ。 我々はすべての業務をビットコインベースで行っている。我々はバミューダ通貨庁の規制を受けており、ビットコインを通貨単位として会計処理を行うことができる。 我々は他の生命保険会社と同じように会社を運営している。しかし我々が使う通貨は、ドル、ユーロ、円、スイスフラン、ポンドといった購買力が低下する通貨ではなく、価値の保存手段として上昇しているビットコインだ。 我々はバランスシート(BS)と損益計算書(PL)をすべてビットコインで表示している。保険契約者は保険料をビットコインで支払い、我々は保証をビットコインで行い、受取人への支払いをすべてビットコインで行うことに合意している。 支払い能力の計算や規制当局への提出書類もすべて、ビットコインベースで行っている。保険準備金はビットコインで保管し、保険金額の記載や保険数理計算もすべてビットコインで行っている。