ATEEZ、最新アルバム首位獲得 “ゴールデンアワー”のテーマを通じて提示する新たな価値観
「WORK」から「Siren」まで中毒性の高い楽曲が揃う一枚に
リードトラックの「WORK」は、リズム主体のヒップホップトラック。働こうという意味の〈Gotta WORK〉というフレーズが耳に残る。比較的メロディアスな「Empty Box」は、ギターの爪弾きの中で歌われる儚く切ない旋律が美しい。メンバー同士のハーモニーも心地よく、ATEEZの繊細さが味わえる。 レゲエ調のリズムから始まる「Shaboom」は、明るく自由なダンスナンバー。後半から強烈なEDMへと展開し、聴き手の身体を一気に揺らす。ラストの「Siren」はダークな電子音と緊張感のあるサウンドメイクが印象的。サイレンが鳴り響くという意味の〈Ringing Siren〉のフレーズが何度も繰り返される。 総じて、中毒性のあるリズムやサウンドの中で、メンバーたちのエネルギッシュなボーカルが脳裏に焼きつくこのミニアルバム。先月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演するなど、日本でも現在人気急上昇中。その音楽性や発信するテーマに、ここ日本でもまだまだ支持が広がりそうだ。
荻原梓