ムスリム配慮のラーメンを開発 塩川さん(九里学園高2年)、インドネシアの生徒に提供
多文化共生について学ぶ米沢市の九里学園高(九里広志校長)の2年塩川梨寧(りんね)さん(17)が、イスラム教の戒律に配慮した「ムスリムフレンドリー」のラーメンを開発し、同校で6日、インドネシアの高校生らに提供した。反応は上々で、改良を重ねて来年の上杉雪灯篭(どうろう)まつりで販売する。 課題研究の一環で、枝豆をすりつぶした豆乳をスープに、鶏肉の担々麺を作った。イスラム教が禁じる豚肉やアルコール分を含む調味料を避け、戒律に従って製造されたハラル認証の取得食材を使うようにした。 塩川さんは、市内でイスラム系の人が増えていることに気づき、宗教にかかわらず、おいしく味わえる山形ならではのメニューを考えた。ムスリム文化を学ぶ交流会で理解を深め、外国人旅行者向けの食開発に取り組むスノーラーメン協会(米沢市)の協力を得た。 この日、交流事業で同校を訪れているインドネシア・ジャカルタ第4宗教国立高校の生徒、教員ら約20人に振る舞った。2年のアブヤン・マーシルさん(16)は「おいしいし、ムスリムに配慮してくれたことがとてもうれしい」と笑顔を見せた。塩川さんは「ムスリムの人だけではなく、日本人にもムスリムフレンドリーの食に触れてほしい」と話した。