早くも不安…。Jリーグ、スタートダッシュ失敗の大物新戦力(6)期待されていたのに…。J1デビュー後まさかの事態に
明治安田J1リーグの2024シーズンが開幕して、およそ1カ月半が経過した。各チームが補強した選手たちの中には、期待に沿った活躍を見せる新戦力もいれば、活躍が期待されながらもなかなか輝けていない新戦力もいる。今回は、さまざまな理由で今季スタートダッシュに失敗してしまった新加入選手をピックアップして紹介する。※情報は4月17日時点。スタッツはJリーグ公式のものを参照。
MF:小野雅史(背番号41) 生年月日:1996年8月9日(27歳) 所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:1試合0ゴール0アシスト 今冬にモンテディオ山形から名古屋グランパスへ個人昇格を果たしたMF小野雅史は、不運なスタートを切っている。 大宮アルディージャの下部組織で育った小野は、2019年に大宮のトップチーム入り。当初は中盤の選手として左サイドハーフやトップ下で起用されていたが、2022シーズンに左SBにコンバートされた。前所属の山形でも大宮時代と同じく左SBでの起用がメインとなっていたが、名古屋では左ウィングバックを務めている。 高い運動量とタイミングの良い攻撃参加が魅力的な小野は、開幕戦となった鹿島アントラーズ戦(0-3)で早速J1デビュー。出場時間は25分と限られたものだったが、しっかりと爪痕を残すことに成功した。 後半途中から左サイドで誕生した倍井謙と小野のコンビは、連係プレーから敵陣ゴールに迫る場面が何度かあり、自分たちが「試合の流れを変えてやる」という強い気持ちが伝わった。2人は前線から献身的な守備もできるため、経験を積んでいけば最高のユニットになるかもしれない。 J1デビュー戦で好インパクトを残した小野だったが、残念ながら怪我をしてしまったようだ。トレーニング中に負傷し、「右大腿二頭筋肉離れ」と診断されたことが3月12日にクラブから発表された。この負傷離脱について、小野は自身のX(旧Twitter)で「離脱は悔やまれますが、いつもと違う角度から成長し以前より良い状態で戻ります」と発信し、さらに成長して戻ってくる決意を示した。シーズン序盤に不運にも躓いてしまったが、その実力はすでに証明済み。怪我を完治させて堂々と戻ってきてもらいたい。
フットボールチャンネル