大竹しのぶ、45年前映画「あゝ野麦峠」の思い出語る 雪山登る少女のはずが「よーく見るとおじいちゃんとかいっぱいいて…」
女優の大竹しのぶが4日、都内で行われた1979年公開の映画「あゝ野麦峠」(山本薩夫監督)のトークショーに出席した。 45年前の作品を修復し、4Kデジタルリマスター版で上映。「本当に本当にありがとうございます。娘も前の(作品)は見たんですけど、昨日(リマスターされて)きれいになったことにビックリしていました。こんな形で皆さんに見ていただけてうれしい。監督とスタッフに成り代わってありがとうを言いたいと思います」と感謝した。 この日は「いろんなことを覚えています」と撮影当時を回顧。90年に一度の暖冬だったことから雪を求めて北上した結果、エキストラが集まらずに、少女が登山するシーンで「よーく見ると(少女の姿をした)おじいちゃんとかいっぱいいて。こんな格好ヤダなとか言いながらおばあちゃんとかおじいちゃんとかみんな、ふん装して」と裏側を明かし、苦笑い。「皆さんの協力の下に撮影できました」と感謝した。 ”さっちゃん”と慕う山本監督についても語り「だいたい撮影は山の中で、(監督は照明係や撮影係に)『僕も持つよ』と機材を必ず1つ持ってた」とスタッフ思いだったことを告白。一方「(夕方)5時くらいになるとお酒飲みたいからちょっとイライラしていた」とかわいらしい一面も暴露。そんな愛らしい監督に対し、女性メンバーでサプライズもしたといい「部屋をどーんと開けて、さだまさしさんの歌を歌って、(自分たちも)『あの時はかわいかったな』と思う」と照れ笑いを見せた。 デジタルリマスター版は、来年1月に日本映画専門チャンネルで放送が予定されている。
報知新聞社