靖国参拝、公用車使用で処分 陸自幹部ら「私的」と結論
陸上自衛隊幹部らが靖国神社に集団参拝した問題で、防衛省は26日、公用車の使用が不適切だったとして、参拝した小林弘樹陸上幕僚副長ら3人を訓戒とするなど計9人を処分した。陸自トップの森下泰臣陸上幕僚長も含まれ、監督責任を問われ注意となった。全員が休暇を取って参加し、玉串料は私費だったとして、部隊参拝や、参拝の強制を禁じた1974年の事務次官通達の違反はなく、私的参拝と結論付けた。 防衛省によると、参拝は41人に案内、22人が参加し、うち13人が玉串料を支払った。小林副長らは公用車の使用に関し、能登半島地震で自衛隊が災害派遣中のため「緊急に防衛省に戻る可能性を考慮した」と説明した。 同省は、小林副長が当時、緊急に陸上幕僚長の代理を務めなければならない可能性は低く、靖国神社から防衛省は徒歩で30分以内に戻ることができる距離だと指摘。緊急事態に即応する必要がある立場を考慮しても、公用車の使用は不適切と判断した。行きは小林副長ら3人が、帰りは小林副長1人が公用車を使っていた。