松本幸四郎、7月歌舞伎座「裏表太閤記」で3役「こっちの方が絶対に面白い。お互いに思うのが健全なこと」13役の團十郎に対抗心
歌舞伎俳優の松本幸四郎、市川染五郎が10日、都内で歌舞伎座「七月大歌舞伎」(1~24日)の夜の部「裏表太閤記」の取材会に出席した。 豊臣秀吉の出世物語をドラマチックに描いた伝説の舞台が1981年以来、43年ぶりに復活。秀吉、鈴木喜多頭重成、孫悟空の3役を演じる幸四郎は、7月公園の昼の部「星合世十三團 成田千本桜」で市川團十郎が13役を演じることに触れ「こっちの方が絶対に面白い。お互いにそう思うのが健全なこと。(13対3で)野球ならコールドゲームですからね。どうやって太刀打ちするのか、大変な挑戦ですね」と対抗心を燃やした。 早替わり、本水の立ち回り、宙乗りなど、ダイナミックな演出が多く、「いわゆるザ・歌舞伎という演出。古典歌舞伎の演出を堂々と使うので、お客様に興奮していただけるはず」と胸を張った。鈴木孫市、宇喜多秀家の2役を演じる染五郎も「熱さで暑さを吹き飛ばす1か月にしたい」と力を込めた。
報知新聞社