欧州議会選、経済が最大の関心事 移民・戦争も重視=調査
[ブリュッセル 10日 ロイター] - 6─9日に実施された欧州議会選では経済、移民、国際紛争が主要加盟国で有権者の最大の関心事だった。フォーカルデータが行った調査で10日明らかになった。 欧州議会選は暫定結果によると、移民の取り締まりや国民の経済的苦境の改善、環境政策の廃止などを掲げた極右やEU懐疑派が躍進した。 フォーカルデータはドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポーランド、スウェーデンの市民6000人を対象に調査を行った。投票行動に影響を与える最も重要な問題は何かとの質問に対し、経済の改善・インフレ抑制を挙げた人が最も多かった。 国際紛争・戦争、移民・難民、格差是正、気候変動がこれに続いた。 気候変動はスウェーデンとスペインでは3番目だった。スペインは気候変動による干ばつの深刻化に悩ませれている。 フランス、イタリア、ポーランドでは経済を巡る懸念が最大の関心事だったが、フランスでは移民問題が、イタリアとスペインでは戦争がそれぞれ2番目の懸念要因だった。 ドイツでは移民が最大の懸念事項で、次いで戦争、経済の順だった。