中学校で絵本の読み聞かせ 20周年のボランティアグループに感謝状 鹿児島市
鹿児島テレビ
鹿児島市の中学校で、絵本の読み聞かせを20年間続けているボランティアグループがいます。 12月19日、このボランティアグループに学校から感謝状が贈られました。 鹿児島市高麗町の甲南中学校です。 「せんだんの木の会」代表 永浜睦子さん 「『メリークリスマス』2人はがっちりと握手をしました」 絵本を朗読するのは、この地域一帯で読み聞かせのボランティア活動を続けるグループ「せんだんの木の会」です。 ここ甲南中学校では、20年前の2004年からメンバーが学期ごとに1回、読み聞かせを続けてきました。 20周年を迎える活動に対して19日、学校から感謝状が贈られました。 「せんだんの木の会」代表・永浜睦子さん 「(読み聞かせを)始めた時、こんな日が来るとは思わなかった。こんなに長く学校に関わることができて本当に感謝している」 川路あかりアナウンサー 「甲南中の朝の楽しみ「お話の時間」がきょうも始まるようです。私も卒業以来久々なので楽しみです」 実はKTSの川路アナウンサーも甲南中学校の出身で、中学時代に読み聞かせを聞いた記憶は鮮明に残っているそうです。 第一次世界大戦の実話に基づいた絵本「戦争をやめた人たち」。 クリスマスにドイツ軍とイギリス軍が共に武器を置き、いっときの休戦の奇跡が起きたという物語です。 読み聞かせ 「国を大きくするために戦争をするより大切なものがあることが分かったから、この人たちは戦争をやめたのです」 生徒たちも戦争に対する思いをそれぞれにかみしめている様子でした。 生徒 「読み聞かせをしてくれることで、本に触れる機会が設けられていい」 「読んでもらうことで、想像力がついて、自分で読むのと違うことが分かった」 「せんだんの木の会」 窪田由美さん 「(色々な出来事で)気持ちがざわざわするような事が多いと思うので、優しい気持ちになれるような本を探し、読んであげられたらいい」 時代に応じて子供たちの心に寄り添ってきたこのグループの読み聞かせは、21年目の2025年も続いていきます。
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