【FP用LZ型エンジン】S20型エンジンと比べるとヘッドの幅が広いことに気づく
LZ型エンジンの外観、仕様の確認にはじまり、前回はオイルパンをはぐって腰下をチェックした。いよいよ今回は、ヘッドカバーをはずして本丸のヘッドを検証! 【画像12枚】当時のレーシングカーのエンジンによく見られた組方式が見られるLZ型エンジン 【珍車秘宝館 LZ型エンジン】 S20型の存在感のあるヘッドに比べると、LZ型のヘッドは確かに幅が狭いことに気がつく。 「LZ型が狭いバルブ挟み角で成り立っているのは、カムシャフトやバルブリフター支持をヘッド一体ではなくて、別体式にしてあるからです。 組み立て順序でいうと、ブロックの上にヘッドを載せてヘッドボルトを締めて、その上にカムホルダーのセットを載せて締め付ける方式です。これは、LZ型が初ではなくて、海外のバルブ挟み角の狭い当時のレーシングエンジンではよく採用されています。 66年コスワースFVA、68年BMWのM12/1などもカムホルダー方式です。この方式を採用することで、バルブ挟み角34度、燃焼室は理想的な浅いペントルーフ型で、圧縮比は11.5~12にできたんだと思います。 初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部