日本モンゴル友好ハッピー協会 設立10周年 弓田八平会長に聞く 「感謝の心で恩返し」 福島県会津若松市
福島県会津若松市の一般財団法人日本モンゴル友好ハッピー協会は、2014(平成26)年6月の設立から10周年を迎えた。モンゴルに贈ったランドセルは4100個を超え、10月には現地の児童保護施設「太陽のこどもたち」を迎えて最後のチャリティーコンサートを催す。弓田八平会長(弓田建設社長)は感謝を胸に留め、支援を続けていく思いを語った。 ―「太陽のこどもたち」との出会いは。 「きっかけは東日本大震災です。施設側が日本の被災地に義援金を送ったのを外務省を通じて知りました。施設運営に必要な資金から捻出したほか、街頭募金などと合わせて20万円近くを必死に集めてくれました。当時、現地の一般的な月給は日本円にして3万5千円程度。恵まれない環境下でも、他人を思いやる彼らの優しさに強く心を打たれ、本格的な交流を始めました」 ―協会設立から10年になりました。 「モンゴルにはこれまで、ランドセルのほかにも、鍵盤ハーモニカやリコーダーなどの楽器類を1450台、文房具10万点以上を届けてきました。設立当初に比べると、モンゴルも経済的に豊かになったと感じますが、ランドセルは目の前の5千個に向けて支援活動を続けていきます」
―県内のコンサート公演は今回で最後になります。 「施設の子どもが郷土の伝統芸能を披露する公演を2016年から、福島、会津若松、郡山、いわきの各市で催してきました。昨年6月に施設を訪問した際、子どもから再び来日してみたいという声をもらい、会津若松で2度目の開催を決めました。彼らの元気さ、ひたむきな姿は素晴らしいです。県内の子どもにとっても、異国で懸命に生きる同世代の姿を見て、何かを得られる機会になるでしょう」 (会津版)