非公開文化財の特別公開に多くの見学者 館山(千葉県)
館山市内の寺院、神社で4、5日、普段一般公開されていない貴重な文化財の特別公開があり、市内外から延べ1000人を超える見学者らが訪れ、仏像などの文化財に見入った。 「文化財保護強調週間」に合わせて市教育委員会が、所有者や管理者の協力を受けて実施。市内5カ所の寺社の文化財15点が公開された。 同市那古の那古寺では5日、市生涯学習課職員による解説会もあり、約50人が解説を聞きながら、国指定重要文化財の銅造千手観音立像などを見学した。見学者は「こんなに近くで拝見できたのは初めてで、解説も聞けたので良かった」と文化財に関心を高めた。 また、館山市大網の大巌院では、指定文化財以外の寺宝も併せて公開し、住職が見学者一人一人に丁寧に説明しながら、訪れた見学者たちを楽しませた。 縁起などを公開した洲宮神社の関係者は「2日間で120人以上が訪れてくれて驚いた。洲宮神社の文化財に関心を持ってもらいうれしい」と話していた。 市生涯学習課の担当者は「初めての試みでどのくらい人が来てくれるか不安だったが、多くの人に見学してもらえて良かった。身近な文化財の魅力を知ってもらうため、引き続きこのような取り組みを行いたい」と話していた。