返品された商品が偽物と入れ替わる!? 返品トラブルの実態【メルカリのプロが解説】
メルカリの多くの取引は安全に行われていますが、残念ながらトラブルも起きています。新しい手口も出てきていて、「返品トラブル」もそのうちの1つです。どんな手口なのか、トラブルにあわないためにどうすればよいのかを「All About」フリマアプリ・ネットオークションガイドの川崎さちえが解説していきます。
◆「返品トラブル」の具体例
メルカリなどのフリマアプリで起きている「返品トラブル」は、主にブランド品が多いです。例えば、以下のような流れでトラブルが発生することがあります。 (1)出品者が商品(本物)を出品 (2)購入者が商品(本物)を購入 (3)出品者が商品(本物)を発送し、購入者の元に到着 (4)購入者から商品(本物)に対してクレームがあり、返品の要求がある (5)出品者が返品に応じる (6)出品者の元に届いた商品(偽物)が本物ではなくなっている 上記の例は、出品者が間違いなく本物の商品を出品していたとしても、返品された時点で偽物にすり替えられてしまうということです。購入者はこれを狙って高級ブランド品を買い、クレームを言って返品と返金をお願いしていきます。商品になんらかの不備があれば出品者も返品に応じることになりますから、いってみれば出品者の良心につけこんだトラブルといえるでしょう。
◆返品に応じないのはルール違反
それならば「出品者が返品に応じなければよいのではないか」と思うのですが、メルカリではクレームや返品に応じないのはルール違反です。実は商品説明に、「偽物とのすり替え防止のために返品には応じません」と書いている出品者もいますが、本来はNG行為になってしまうのです。 では、出品者が何もできないのかというと、そういうわけではありません。
◆商品の写真を撮影しておこう
ブランド品などを出品したら、発送前に写真を撮影しておくと、返品された商品との違いが分かります。 例えば、シリアルナンバーや金具、傷などチェックポイントを撮影します。もし届いた商品と違う場合は、購入者に示すことができますし、メルカリ事務局への連絡の時にも使用できます。