水俣病訴訟、“時効”理由に原告144人全員の訴え棄却 熊本地裁
日テレNEWS NNN
水俣病の被害を訴える熊本県や鹿児島県の144人が国などに賠償を求めた裁判で、熊本地裁は原告全員の訴えを退けました。 この裁判は、熊本や鹿児島などの1400人が国と熊本県、原因企業のチッソに賠償を求めているもので、22日はそのうち144人に対する判決がありました。 判決で熊本地裁の品川英基裁判長は、原告のうち25人を水俣病と認めましたが、改正前の民法に定められた除斥期間を過ぎていて、訴える資格がないとして全員を棄却しました。 熊本地裁前では、弁護士らが「不当判決」と書いた旗を掲げて判決に抗議しました。 同様の裁判は大阪や東京でも起こされていて、大阪地裁は去年9月、原告128人全員を水俣病と認めて賠償を命じていて、22日の判決で地裁レベルでの判断がわかれたことになります。