【友達付き合いに影響】若者に浸透した「MBTI」、仲深める一助に 「決めつけに傷つく」声も
4文字のアルファベットで性格を16タイプに分類する「MBTI」は、若者を中心に爆発的に広まった。なお人気が続く一方で、根拠や性格を決めつける行為そのものを疑問視する声もある。そこで、LINE公式アカウント「高校生新聞編集部」をフォローしてくれている読者の高校生に「MBTI診断」についてどう思うかをアンケート。196人が回答してくれた。寄せられた声の一部を紹介する。(上坂太駈)
MBTIの話題は当たり前?
まずはMBTIが友達と話題になるかどうかについて質問した。その結果、84%の高校生が「話題になる」と回答した。MBTIが友達と話題になることについてどう思うかたずねた。「良い」31%、「どちらかというと良い」50%を合わせると、同じく8割以上の高校生が肯定的な見方をしていた。
7割が自己理解に利用
次に、「自分の性格を理解する」ためにMBTIを利用するかについて質問した結果、68%が「利用している」と答えた。 MBTIで自分の性格を理解することについてどう思うかたずねたところ、「良い」「どちらかというと良い」を合わせて高校生の81%はは肯定的な見方を示した。 「友達との話題作り」や「自己理解」双方の面で、多くの高校生たちにMBTIが浸透しているようだ。
【肯定派の声】価値観を認める手段になる
自己理解や友達との話題にMBTIを使うことについてどう思うか自由記述でたずねた。 ■性格の相互理解に役立つ 「友達との話題ができ、診断の相性が悪くても『私らでこの診断変えてやろ!』となり、楽しい」(ゆき・高3)、「誤解やすれ違いが生じた時にそういう価値観もあるからなんだな、と相互理解がしやすい」(あ~ちゃん・高3)と、友達とのコミュニケーションに役立つという声が多かった。「自分の性格について言うのが苦手なので、MBTIが代弁してくれるような気がして良い」(雪見だんご・高1)という意見もあった。 ■自分の弱さに向き合える 「自分の嫌なところも性格タイプのせいだと捉えられ、安心してじっくり向き合おうと思えた。周りに自分の弱みを理解してもらうきっかけにもなった」(とっと・高2)などと、自身の弱点の理解に活用している人もいた。