輪島市でボランティアが活動…余震警戒の中がれき撤去 きのう珠洲市で震度4
日テレNEWS NNN
能登半島地震の発生から43日目。石川県輪島市では12日も災害ボランティアが、がれきの撤去などを手伝っています。能登地方では11日、最大震度4の地震が発生し、活動中の二次災害に注意が呼びかけられています。中継です。 長年、ピアノ教室として地域に親しまれてきた住宅の前に置いているピアノは、教室の先生が60年前に初めて買ったという思い出のピアノです。地震で音が出なくなってしまい、ボランティアが解体し、運び出されました。 およそ30人のボランティアは12日午前7時前、金沢市をバスで出発、およそ3時間かけ、輪島市に到着しました。11日に珠洲市で震度4を観測するなど、能登地方では引き続き余震が懸念されることから、集まったボランティアに、地震が起きた際の対策などが呼びかけられました。 担当者「きのうのように(震度)4以上の地震があった時は、すぐに手を止めて、安全な場所に退避してください」 ボランティアに参加・栃木からの大学生「最初は被災者の方に助けになることをやりたいと思っていたが、ボランティアで来ている以上、自分自身がケガをしたりしたら、迷惑になってしまうので、気をつけながら、しっかりボランティアをしてきたい」 ボランティアが訪れたこちらの住宅では、およそ60年間ピアノ教室が営まれてきました。 ピアノ教室を営んでいた女性「これは取っておきたかったものだったんですけど、もうそんなことも望めないし…。50年間、宝物でいてくれたので。最初に買ったピアノ。こうやって役目を果たしてくれたと思って諦めます」 この教室には、もう一台、ピアノがあるということですが、楽譜などが散乱したままで、被害の状況がわかっていないということで、女性は「音が出ればいいな」とおっしゃっていました。