北朝鮮が再び“ゴミ風船”…韓国政府は「宣伝放送」再開を決定
日テレNEWS NNN
韓国政府は、北朝鮮が8日夜から9日にかけ、再びゴミをぶら下げた風船を飛ばしたことを受け、いわゆる「宣伝放送」を再開することを決めました。 【解説】風向きがポイント? 北朝鮮との“風船合戦”なぜ…韓国政府は苦渋の対応 韓国軍によりますと、北朝鮮は8日夜から9日にかけ、韓国に向けて300個以上のゴミをぶら下げた風船を飛ばしました。風船はソウルなど広い範囲で確認されたということです。 北朝鮮は先月末から、ゴミや汚物をぶら下げた風船を繰り返し飛ばしていて、今回が3回目です。今月2日には風船を飛ばすのを中断したものの、「体制を批判するビラを飛ばせば100倍のゴミを送る」と警告していました。しかし、その後、韓国の脱北者団体が金正恩総書記を非難するビラを飛ばしていて、今回はその対抗措置とみられます。 韓国政府は「国民の不安と社会の混乱を引き起こそうとする、いかなる試みも容認できない」と批判しています。その上で、軍事境界線付近で大音量のスピーカーによるいわゆる「宣伝放送」を9日中に再開する方針を固めていて、南北の対立が深まることは避けられそうにありません。