【老後のお金】22歳から毎月3000円貯金を始めようと思います。65歳にはいくら貯まっていますか?
老後の生活に向けた貯金方法のひとつに、3000円貯金があります。毎月3000円を貯めていくというシンプルな方法ですが、毎月欠かさず行えば老後で自由に使えるお金を工面しやすい点が魅力です。 3000円貯金を始めるときは、老後の生活費用とは別で行う必要があります。生活費と分けて貯金することで、老後の費用をはっきり区別できるためです。 今回は、3000円貯金でいくら貯まるのか、また3000円貯金のメリットや老後の支出などについてご紹介します。
22歳から65歳まで毎月3000円貯めるといくらになる?
今回は、22歳で就職し、65歳で退職すると想定して計算します。 毎月3000円を貯金すると、1年で3万6000円の貯金が可能です。22~65歳は43年間なので、毎月欠かさず貯金し続けると総額で154万8000円、もし結婚し、夫婦ともに同じ貯金方法を実践していた場合は2人合わせて309万6000円になります。 なお、この金額は1円も使わなかった場合の金額です。3000円貯金のお金を老後資金に回すためには、3000円貯金用口座とは別で普段から使える口座も用意しておく必要があります。
3000円貯金のメリット
毎月3000円を貯金すると、老後の生活にゆとりが出ます。また、3000円と1回の金額が高くないため、貯金を継続しやすい点もメリットです。 ■65歳以降で必要な支出 今回は、結婚したと考えて2人以上の世帯で考えます。総務省統計局の家計調査報告によると、65歳以上で夫婦のみ、かつ退職するなどで無職だった場合の平均支出は、2022年時点で月26万8507円でした。 一方、年金収入などの平均実収入は24万6237円なので、毎月2万2270円不足する計算です。年間だと26万7240円不足し、不足分は貯金から補うことになります。 ■年金や貯金と合わせれば老後の自由なお金が増える 仮に老後を65~95歳までの30年とする場合、不足金額は合計で801万7200円です。一方、家計調査報告によると、2人以上の世帯における貯蓄額は、平均額が2414万円、中央値が1677万円でした。 つまり、必要な貯金をしたうえで3000円貯金も行っていれば、3000円貯金の分は自由に使えるお金に回せます。 老後になると、けがや病気などによる急な出費も少なくありません。万が一のために備えて、置いておくのもひとつの方法です。また、平均額以上貯めているなど貯金にもゆとりがある場合は、趣味などに3000円貯金を使用して日々の生活をより充実させるのもいいでしょう。 ただし、3000円貯金の注意点として、3000円貯金だけにはしないようにしましょう。あくまで3000円貯金は老後の自由に使えるお金として貯金し、生活費用に別で貯金をしておくことが大切です。