【バレー】トヨタ車体・鴫原ひなた主将「今日は通過点が高くブロックに当たっても指先への打ち方ができた」PFU・志摩美古都「後半競った場面で点数を取れないのが今シーズンのダメなところ」V1女子会見
1月13日に埼玉県立武道館(埼玉県)で行われたバレーボールV1女子、トヨタ車体vsPFUの試合後会見コメントをお届けする。
鴫原ひなた主将、高佐風梨選手(トヨタ車体)
■トヨタ車体クインシーズ ●鴫原ひなた主将(アウトサイドヒッター) 今シーズン試合数もそもそも少ないという中でリーグ後半戦が先週から始まり、今週のPFU、東レ戦は絶対に勝ちたいというのはチーム皆が分かっていました。 少しリードされる展開が第1、2セット続きました。 難しい試合運びでしたが、全員が鼓舞しあって試合を勝てたのは、自分たちにいいイメージとして残った試合でした。 明日の試合も勝ちたい試合なので今日のことは一旦置いておき、明日に向けて気を引き締めて頑張りたいなと思います。 ●高佐風梨選手(セッター) 今日と明日の試合はファイナル6に残るのに絶対に勝ち星を上げることが必要になってくる試合です。 それもありチームも自分も凄くプレーが硬くなり、あまり入りが良くありませんでした。 スパイカーに助けてもらったりしながら、徐々にペースを作り直すことができました。 相手のミスに助けられたこともありましたが、先にこちらがミスをせずに我慢したからこその相手のミスを引き出せたと思います。 そういう風に見れば良かったとは思いますが、先手先手で行きたかった分、反省点が多く残る試合でした。 そこを切り替えて明日の試合に繋げるいい学びになったと思います。 ――高佐選手に。セット(トス)の組み立ては試合前から考えるのか場面場面で考えるのか? 高佐:その瞬間ではなく、相手によって最初ミドルを通そう、スタートで走りたい時はファンヘッケ(リセ)に集めようというのはあります。 調子のいい選手を連続して打たせたい時もあるし、そうなった時に今日のPFUだったらライトに高いブロックを持ってきたりとか持ってこなかったりとかそういう駆け引きが試合の中で行われています。 そこを見ながら一番得点できる選手を選ぶことを意識しています。 最近はもっとミドルを活かせればサイドが活きます。 サイドがいいからずっとサイドではなく、その中でミドルを活かしつつというのが自分の持ち味だと思っています。 ミドル攻撃を中心に組み立てることを意識しています。 ――アクシデントで(バムルンスック)ハッタヤ選手から交代したミドルブロッカーの周田(夏紀)選手を多く使っていたように見えたが。 高佐:第4セットはこちらがいいリズムで流れが来ているから使いやすかったというのもあります。 その周田選手も長野選手と変わる前まではずっとスタメンで入っていた選手です。 コンビ(コネクション)も練習から合わせていて、自信持って託すことができたと思います。 ――アクシデントで急遽選手が交代するときに何か意識的に変えようと思ったか? 高佐:周田選手はハッタヤ選手とは違うタイプの選手です。 周田選手の良さはディープに打つ深いコースに打つところです。 いつもはAクイックとかBクイックが多いです。 今日は相手の付き方がハッタヤ選手とは違いました。 ハッタヤ選手にはブロック2枚が強く見ますが、周田選手に代わったことによってミドルのマークが薄くなりました。 そこはこちらからしたら問題がなく、1対1の状況を作れる場面でした。 いいところを活かせるように、チームの攻撃としてはそれほど大きく変えず、周田選手を活かせる攻撃を意識しました。 ――長野選手に関してどのように活かそうとしているか? 高佐:長野選手もスライド、ワンレッグがいい選手です。 (ライトのアタッカーがいる)3枚ミドルの方に入っています。 両足の近接を使うのも苦手な選手ではないと思います。 そこでAパスが入った時に特に先週の試合で結構活きていました。 今日の決定本数は少なかったと思います。(4セットで5得点) いい場面で自分がもっと使えていれば通用する選手です。 得点ができる選手が結構揃っていると自分は感じていて、いいチョイスができたらもっと有利な試合展開になったと思います。 ――鴫原主将に。試合の後半になるにつれ調子が上がっているように見えたが自身の評価は? 鴫原:今日は通過点が高く常に(相手のブロックに)当たっても指先への打ち方ができたと思います。 先週ラリー中のハイセット状況でブロックをもらうことが多く、ブロックをもらって焦ってミスしてしまうことが多かったです。 2枚の方のレフトとしてはラリー中のハイセットの打数は増えます。 そこで決定打を増やしたいですが、その中でミスをすることはご自分たちに流れがきません。 今日はいい状況だったら攻めていきますが、悪い状況ではリバウンドを考えてやろうと思っていました。 その中で今日は相手のセッターとマッチアップしていたのもあり自分もいけると思って今日は攻められたので良かったと思います。 ――経験を重ねることによる自分自身の調子の波のコントロールについて。 鴫原:今5年目になりますが、ここ数年は少しずつ得点の幅が広がっています。 自分のプレーだけではなくいろんな選手を見て、こうやって得点を取るのだ、この選手は上手いなということを自分で実感する回数が試合に出させてもらって多くあります。 その中で自分もああやって取ったら相手は嫌なのだなというのが分かってきました。 それが少しずつ経験させてもらって精神的にも安定してきているのはあります。 そこは自分の中でミスしても冷静に考えられるようにはなっていると思います。 まだまだそこは成長できる部分です。精神的な部分は多分終わりがないと思いますし、技術も終わりがない部分です。 まだまだ突き詰めていきたいところはありますが、前と比べたら少しは成長したと思うので、そこは今の自分で自信を持って勝負していきたいなと思います。 ――ファイナル6に向けて勝利をしたい東レ戦について。 鴫原:東レのヌワカロール(シルビアチネロ)選手の打数が多く、その中でチームにも半分近く得点してくるような能力がある選手だと思います。 いかにその選手に打数を持ってこさせないにするかです。 嫌なきつい時はそこに返すなど、自分たちが頭を使ってそういう状況を作らせないというのをいかに徹底してできるかです。 あとはそっちにばっかり気を取られるのではなく、他のスパイカーの(アタック)決定効果が落ちてきたら頼りどころはヌワカロール選手しかなくなってくると思います。 そこを前半から潰していくために自分たちのサーブとかブロックでもう一回徹底してやっていけたらいいかなと思います。 高佐:1レグではストレートで勝てましたが、順位も近いですし、簡単に勝てる相手ではないと思います。 だからこそ受け身になるのではなく、自分たちがやりたいバレーをスタートからできるように自分たちの雰囲気に持って行ってやることが大事です。 そのために自分たちの武器であるサーブで攻めるのを徹底したいです。 今日みたいに苦しい時間帯が続いた時に、全員で勝ちに行くことだけに気持ちを作っていけばいい試合ができると思うので、そのための準備をしていきたいです。 (翌日1/14の東レ戦は3-2で逆転勝利)