東京・大阪連携会議が初会合 五輪と万博成功へ連携図る
東京都と大阪府、大阪市は20日午後、都庁で「東京・大阪連携会議」の初会合を開いた。小池百合子都知事や松井一郎府知事、吉村洋文市長が出席し、2020年東京五輪・パラリンピック大会と2025年大阪・関西万博の成功へ向けて連携を確認した。 【動画】「東京2020」「大阪万博」で小池、松井知事ら意見交換 東京・大阪連携会議 同会議は、3自治体の連携を強化して巨大イベントのノウハウや課題を共有し、東京五輪・パラリンピックと大阪・関西万博を成功に導くのが狙い。両イベントを通して、日本全体の成長をけん引することも目指す。この日はこれらを盛り込んだ「東京・大阪宣言」を採択した。 小池知事は、巨大イベントの共通課題として、バリアフリーへの対応、ボランティアの活用、増加が見込まれる交通需要への対応、暑さ対策の4点を指摘。暑さ対策については道路への遮熱性舗装の採用などといった取り組みを紹介し、「それらを大阪がさらに有効性の高いものに発展させて、世界で売れるくらいにしてほしい」と期待した。 松井知事は「東京五輪からいい流れをつないで、成長と暮らしの豊かさを実現するため連携は不可欠」と歓迎。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万博を通じて、超高齢化など健康に関する世界的な課題の解決につなげたいとした。吉村市長は、五輪と万博の成功に向けて「1足す1が2ではなく、5にするくらいのつもりで連携強化を図りたい」と述べた。 次回の日時や場所は未定で、3自治体が連携して取り組む事項を話し合う予定。 (取材・文:具志堅浩二)