「イット!」MCになる青井実アナはNHKの元直属上司と因縁の対決へ…3強2弱でいきなり正念場
フジテレビは4月1日からNHKを退局した青井実アナ(43)を「Live News イット!」(平日15:45~19:00)のメインキャスターとして起用すると発表した。一方のNHKは、同じ4月1日からほぼ同時間帯で「午後LIVE ニュースーン」(平日15:10~17:57)をスタートさせる。 【写真を見る】「奥さん」も同じくアナウンサー 春からは「ワールドビジネスサテライト」のメインキャスターに ***
フジは3月4日に開催した4月期改編説明会で、青井アナを“明るく爽やかで安定感を併せ持つ”と評し、期待を寄せていることを明かした。それを受けて青井アナは、こんなコメントを発表した。 「初めてフジテレビで仕事をさせていただくことになりました。どこにいても、ニュースを伝えることには変わりません」 もっとも、NHK局員たちの見る目は冷ややかだと同局の報道局関係者は言う。 「フジの編成制作局長は青井アナの“ジャーナリスティックな経験値”や“総合力”を見込んでオファーしたと語っていましたが、やや疑問符がつきます。彼は多くのエンタメ番組やバラエティ番組を担当したあと、2017年から『ニュース7』(土日・祝日)や『ニュースウオッチ9』というNHKの看板報道番組を担当しました。しかし、取材もコメントの内容も、ほぼ他のスタッフ任せでしたからね。経験値を見込んだと言われても、なかなか厳しいと思います」 NHKが彼に求めた部分も、NHKアナらしからぬ明るさ、そして爽やかさだった。 「祖父が百貨店・丸井の創業者というお坊ちゃんキャラでしたが、NHKに報告せず親族企業から役員報酬をもらっていたことが発覚すると、そのアドバンテージも消え失せました。さらに、相前後して明るみに出たフジへの移籍話も、上層部には寝耳に水。その怒りを買って『ニュースウオッチ9』を降板させられ、しかも、視聴者にお別れの挨拶をすることもなく退局してしまいました。ですから、今となっては印象もよくありません」
3強2弱
デイリー新潮は2月24日配信の「青井実アナがNHK上層部を激怒させた本当の理由 4月から出演するフジテレビを心配する声も」で、彼が退職するまでの経緯を報じている。 「4月から『イット!』のメインキャスターを務めるわけですが、その裏でNHKは『ニュースーン』を開始します。民放各局が熾烈な争いをしている夕方の枠で、この2番組がどうなるのか、NHK局内では話題になっています」 現在、放送中の夕方の情報・報道番組は以下の通りだ。 ●日本テレビ「news every.」(平日15:50~19:00) ●テレビ朝日「スーパーJチャンネル」(月~木曜16:48~19:00、金曜16:48~18:50) ●TBS「Nスタ」(平日15:49~19:00) ●フジ「Live News イット!」(平日15:45~19:00) ●NHK「ニュースLIVE! ゆう5時」(月~木曜17:00~17:57) 「視聴率トップの『every』は7%台、それを追うのが『Jチャン』で6%台、続く『Nスタ』が5%台。『イット』と『ゆう5時』は3%台で、最下位を争っている状態です(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)」 ここに4月から、フジは青井アナをメインに立てた「イット」、NHKは大型新番組「ニュースーン」で挑むという構図になる。 「日テレの『every』は、番組の要の藤井貴彦アナ(52)が『news zero』へ移ることから、数字が少し落ちることが予想されます。一方、TBSの『Nスタ』は、月~木曜がホラン千秋(35)、水~金曜が井上貴博アナ(39)、月火金曜が日比麻音子アナ(30)の3人体制でしたが、月~木曜を井上アナとホランという数字の取れるコンビに戻して底上げを図ると聞きます。いずれにせよ、3強は変わることはないでしょう。つまり、青井アナの『イット』と『ニュースーン』が4位争いを繰り広げることになると見られています」 NHKの参入は民放にとって脅威ではないのだろうか。