堀琴音、逆転許し2位「悔しい」2年ぶりVならずも不振脱出確信「3勝目できると思えるように」
<国内女子ゴルフツアー:資生堂レディース>◇最終日◇30日◇神奈川・戸塚CC西C(6697ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2160万円) 【写真】優勝した桑木志帆をハグで迎える堀琴音 首位から出た堀琴音(28=ダイセル)は、逆転を許して2年ぶり通算3勝目はならなかった。3バーディー、3ボギーの72のイーブンパーで回り、通算9アンダー、207。1打差の2位から出た桑木志帆との激しい優勝争いは、18番パー4をボギーで終えたため、最後は2打及ばなかった。 ホールアウト後は「自分が情けなかった。風を間違ってミスしたり、それでジャッジミスしたりとか…。もう少し、どうにかできた1日だったかなと思います。正直、すごい悔しいですけど、去年の自分を考えたら優勝争いなんて、とんでもない感じだった。シードも落としてしまって。自信を失っていたけど、今回、最後まで優勝争いもできた。『3勝目したいな』じゃなくて『3勝目できる』と思えるようになった」と、必死に前を向いて話した。今季初のトップ10入りが、昨季から続いた不振脱出のきっかけになると確信した様子だった。 前半は3番パー4で、8メートルのパーパットを決めるなど、今大会好調のパットはこの日もさえた。さらに6番パー4では、第2打を70センチにつけて最初のバーディー。5番で桑木が最初のバーディーを奪い、トップに並ばれていたが、再び引き離した。ところが8、9番で連続ボギー。悔しさを隠せずに左手で顔を覆った。8番は桑木もボギーとし、1打リードの展開は変わらなかったが、9番は桑木が13メートルのパットを決めてバーディー。逆に1打追う展開で折り返した。 後半は互いに2バーディーを奪い、追いついては離されていた。すると1打差を追う最終18番パー4で、痛恨のボギー。第2打でグリーンを外し、第3打のアプローチも寄せられなかった。最終日は72と伸ばせずに終わった。「今日は1日、けっこう緊張しっ放しだった。でも嫌な緊張じゃなくて、楽しみながらできたと思います」と、胸を張って話した。桑木のプレーも「素晴らしかった。球も飛びますし、パッティングもうまいですし、隙がなかったかなと思います」と称賛。次戦以降を見据え、3勝目への思いを強くしていた。