【速報】「紀州のドン・ファン」殺害事件 55歳年下元妻が『無罪主張』 検察側は「『老人完全犯罪』『覚醒剤過剰摂取死亡』などと複数回検索」「覚醒剤を密売サイトから致死量の3倍以上注文」と指摘
■事件前野崎さんがほのめかしていた須藤被告との「離婚」
また、その後の取材で、事件前に野崎さんが、須藤被告との離婚をほのめかしていたことがわかりました。 【野崎さんの知人武田美喜枝さん(87)】「財産誰にやるんだ?」と聞いたら「イブに全部やる」イブて犬の名前や、「犬にやる前に嫁さんちゃうんか?」て言うてん、「まぁな、まぁな」と。その時から心は冷えていたんかな」 【沖見泰一さん】「結婚したけども田辺には皆目来ないんだとか言って、もうそうこうしてるうちにね結婚したのに、もう次の彼女ができて、もうあの子と別れるとか言ったりね、その須藤早貴と」 須藤被告と別れた後の交際相手をすでに決めていたという野崎さん。 警察は、「離婚問題」をきっかけに、須藤被告が犯行に及んだ疑いもあるとみて捜査を進めましたが、須藤被告は逮捕後の調べで容疑を否認した後、事件への関与について供述しなくなりました。
■有罪立証に自信見せる検察側
そしていよいよ裁判が始まりました。 検察側は、直接証拠がない中で、状況証拠をもとに有罪であることの証明を進めるとみられます。 予備日を除いて、3カ月の間に22日間開かれる審理で、28人の証人尋問が予定されていて、捜査関係者は「有罪立証に自信があるから起訴している」と話しています。
■黒のノースリーブのワンピースで法廷に現れた元妻「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません、無罪です」と語る
12日の初公判に黒のノースリーブのワンピースを着て法廷に現れた須藤被告。 弁護人から起訴状を渡された際には、髪をかきあげるような仕草を見せ、検察側が起訴内容の朗読をしているときも動揺した様子は見られませんでした。 そして、「私は無罪です。私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と語り無罪を主張。 弁護側も同様に無罪を主張しました。
■「『老人完全犯罪』『覚醒剤過剰摂取死亡』などと複数回検索」「覚醒剤を密売サイトから致死量の3倍以上注文」と検察側指摘
一方、検察側は冒頭陳述で、須藤被告が『老人完全犯罪』『覚醒剤過剰摂取死亡』などと複数回検索していたことや、覚醒剤を密売サイトから3g以上、致死量の3倍以上を注文していたこと、犯行時間に自宅にいたのは、野崎さんと須藤被告の2人きりだったことなどを指摘。 「資産家である野崎さんと財産目当てで被告は結婚し、完全犯罪により莫大な資産を得るため、致死量の覚醒剤を摂取させて殺害した」と主張しました。 須藤被告は静かに検察側の主張を聞いていました。
本当に野崎さんを殺害したのは、須藤被告なのか。 覚醒剤を飲ませた「何らかの方法」とはいったいどのようなものなのか。 長期間にわたる裁判の中で裁判員は難しい判断を迫られることになります。
関西テレビ
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