若者の間で流行中の「オンラインゲーム」に潜む危険…長時間のヘッドホン使用で「頭の骨が凹む!?」
オンラインゲームの普及によって、LINEなどの通話アプリで友達と会話しながらゲームをするということが、若者の間で流行している。その際に便利なアイテムが、ヘッドホンとマイクが一体化したヘッドセットだ。 【画像】緊迫撮!ベテラン猟師と"ヒグマ"の「命のやりとり」現場写真(写真10枚) そんな流行のなかで、「ヘッドセットを使って長時間過ごしていると、頭が凹む」という噂がSNSで語られているが、本当なのだろうか。愛知県の脳神経内科医師であるN氏が医学的根拠をもとに解説する。 「基本的に、人間の頭蓋骨の成長は出生後から3歳くらいまでがピークで、身長と同じように15歳ころに完了すると考えられています。ただ、成人してからも慢性的に力が加わっていると10%ほど形が変形することはあるようです」 このような成長の仕組みを利用しているのが、近年増えている赤ちゃんの頭の形を矯正するヘルメット治療だ。頭蓋骨が急激に成長する1歳までの矯正には良好な効果が見られている。 では、20代前後の若者がヘッドセットを長時間使用し続けることで、頭蓋骨の形が変形するというのも、ありえない話ではないのだろうか。 「可能性のひとつではあると思いますが、信ぴょう性は高くないというのが正直な感想です。写真や動画によっては変形したように見えるかもしれませんが、基本的に圧力によって大きな影響を受けるのは皮下組織ですから、凹んだように見えるのは皮下組織かもしれません」 ただ、ヘッドセットの影響ではなく、栄養や姿勢の問題での影響は十分に考えられることなのだという。 「ヘッドセットの使用ではなく、長時間のゲームで日光を浴びないことと、栄養バランスが悪い食生活であることを原因とした、骨密度の低下による変形ということでしたら、ありえる話かもしれません。ブルーライトなどに長時間さらされて、ビタミンD・ビタミンB1B2・カルシウム・リンなどが不足していると、頭蓋骨が変形するような病気にかかる可能性がありますからね。 ただ、基本的にはサイズの合わないマスクを長時間つけると耳のところに跡が付くようなレベルのことです。よっぽど栄養バランスが悪いだとか、骨密度が低いなんてことが無ければ一生そのままということはなく、お風呂に入ったりマッサージをしたりすると簡単に元に戻ると思いますよ」 ヘッドセットのせいで頭蓋骨が変形するという可能性は低いかもしれないが、ブルーライトや生活習慣のためにも、こまめに休憩をはさむことが大切なのかもしれない。
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