浜松市で家族3人が殺害された事件 被告は犯行を置くなったとする別人格について「自分のことを神だと思っている」と証言 静岡地裁浜松支部
2022年浜松市の住宅で3人が殺害された事件の裁判で、被告の男は犯行を行ったとした別人格について、「自分のことを神だと思っている」と証言しました。 元警察官の被告(25)は、2022年3月自宅で同居する祖父(当時79)ら親族3人の頭をハンマーなどで殴り、殺害した罪に問われています。 これまでの裁判で被告は殺害を否認していて、被告は自分が持つとする「ボウイ」という名前の別人格が、犯行に及んだと主張。 被告の責任能力の有無が大きな争点となっています。
14日の裁判
14日は検察側から被告人質問が行われ、被告は別人格の「ボウイ」について、「威圧的で人をコントロールしようとする特性があった」と説明。 「自分のことを神だと思っていると思う」と証言しました。 また裁判では、被告が「ボウイ」として検察官の取り調べを受けた際の調書が読み上げられ、「ボウイ」は自身について「被告の願望で、被告の歪んだ部分から生み出された」と説明。 犯行については、「悪魔である祖父母と父・兄を殺害し、悪魔払いの儀式を考えていた」としていて、「自分が殺したという事実で被告がショックを受けていて、考えが間違っていたと思ったが後悔はない」などと、供述していたことが明かされました。 裁判は来週、争点の1つである「山田被告が犯人かどうか」という「犯人性」について、中間論告と弁論が行われ、その後は山田被告の精神鑑定を行った医師2人が出廷するなど、「責任能力」を中心とした審理が続く予定です。