萩原利久と河合優実が初共演、ジャルジャル福徳の恋愛小説を大九明子が映画化
福徳秀介(ジャルジャル)が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」が映画化。萩原利久が主演、河合優実がヒロイン役を務める。 【画像】「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」書影 (c)福徳秀介『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』小学館(他1件) 本作の主人公は、学内唯一の友人や銭湯のバイト仲間とふざけ合う日々を送る大学生・小西徹。ある日の授業後にお団子頭の女性・桜田花と出会った彼は、拍子抜けするほどの偶然が重なった結果、急速に意気投合する。「今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉は、奇しくも半年前に亡くなった小西の祖母と同じ言葉だった。そして自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうだと思えた矢先、2人は運命を変える出来事に見舞われる。 萩原が小西、河合が桜田を演じ、初共演。ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」でも河合とタッグを組んだ大九明子が監督を務め脚本も手がけた。なお撮影は福徳の出身校である大阪・関西大学を中心に行われた。 萩原は「世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います」とコメント。河合は「ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように」と期待を込める。 また大九は、今回の発表に際し「お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております」とメッセージを送る。福徳は「映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね」と喜んだ。 映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」は2025年4月に全国で公開。 ■ 萩原利久 コメント 小西を演じてみて、「本当に難しかったな」というのが率直な感想です。全体でもそうですし、シーン1つ1つを取ってみても常に掛け違えているんじゃないかと考えていました。とことん自由だけど、とことん考える、そんな現場でした。 河合さんと初共演して、すごく強くて、しなやかな方だなと思いました。小西と桜田さんのやりとりはこれっていう正解がなく難しいと思うんですけど、河合さんはしっかりと芯を持って演じられていて、とても頼りにさせてもらっていました。 世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います。 是非みなさん劇場でご覧ください! ■ 河合優実 コメント 桜田花を演じました、河合優実です。 人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします。その答えのない営みを萩原利久さんはとてもまっすぐな力で、一緒にしてくれたと思っています。また、このような作品で大九明子監督と再会することができたことを嬉しく思います。この映画を通して出会ってくれたみなさんに感謝しています。 ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように。 ■ 大九明子 コメント このシナリオを書き始めた2年前、私は命のことばかり考えていました。永遠だと思っていた身近な人の命や、紛争戦争で奪われる命のことなど。だからでしょうか、若い登場人物達がピリッと張り詰めて命を燃やす一瞬一瞬を、せめて私が撮る間くらいは間違いも含めて全部肯定したかったのです。お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております。 ■ 福徳秀介 コメント 映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。 完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です。 この映画、皆さまに本気でオススメします。 皆さまの大切な2時間を、この映画にくださいませ。 見終わったあとは、放心状態になります。そして誰かと喋りたくなります。 (c)2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会