河合優実×佐藤二郎×稲垣吾郎「あんのこと」9月13日よりPrime Videoで見放題配信 入江悠監督がコロナ禍で起きた事件をもとに映画化
河合優実が主演し、佐藤二朗、稲垣吾郎が共演した「あんのこと」が、9月13日よりPrime Videoで見放題配信開始されることが決定した。 【フォトギャラリー】「あんのこと」場面写真 主人公は、21歳の香川杏。シャブ中でウリの常習犯で、ホステスの母親と足の悪い祖母と、3人で暮らしている。子どもの頃から酔った母親に殴られて育ち、小4から不登校。初めて体を売ったのは12歳で相手は母親の紹介だった。希望はおろか絶望すら知らず、ただ繰り返される毎日。そんな薄暗闇の世界が、ある出会いをきっかけに少しずつ変わり始める。だが、やっと繋がった細い糸も突然のコロナ禍に断ち切られてしまう。 メガホンをとったのは、「22年目の告白 私が殺人犯です」(17)、「ギャングース」(18)、「AI崩壊」(20)、「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」(23)など幅広いジャンルの作品を手掛けてきた入江悠監督。 本作のシナリオと出会った杏役の河合は、「彼女の人生を、自分が生き直す」と決意。モデルの女性を知る関係者から何度も話を聞き、その生い立ちや暮らしに思いを巡らせた。入江監督が「河合さんでなければこの映画は撮れなかった」と述懐したほどの圧倒的リアリティーで、杏の苦しみと喜びを完璧に体現してみせた。 佐藤は、杏に更生の道を開こうとするベテラン刑事の多々羅役で出演。正義感、愛嬌、そしてある種の底知れなさが無自覚に混じり合った完璧な人物造形で、作品に奥行きと重層性を与えた。稲垣は杏と多々羅を取材するジャーナリストの桐野役を演じ、ときに傍観者にならざるをえない葛藤は、観客の視線と強く共振する。そのほか、河井青葉、広岡由里子、早見あかりが共演した。