銀行員は「高年収で将来も安泰」って本当? 平均年収や将来性について解説
銀行員は、年収も高く将来も安泰だと思われている職業の一つでしょう。経済活動においてなくてはならない存在のため、そこで働く人たちの仕事がなくなることもないと考える人は少なくありません。とはいえ、イメージと実態にギャップのある職業も多くあります。 今回は、銀行員の仕事内容から年収、将来性についてまとめ、人々のイメージと合致しているかをみていきましょう。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
銀行員の仕事内容
銀行に行くと、窓口で預け入れや引き出しなどの対応をしてくれる人がいます。銀行員の仕事として、この窓口対応を最初にイメージする人も多いでしょう。窓口担当者はテラーとも呼ばれ、口座への入出金の他にも、送金や両替などの業務を行っています。 顧客からの簡単な相談を受けたり担当者へと引き継いだりといった対応をするのもテラーの業務です。銀行を訪れた企業や個人への融資にかかわる業務も、銀行員が行う仕事となっています。個人では、住宅ローンを組む際にお世話になる人も少なくありません。 企業や個人を訪問し、金融商品などの営業活動を行う渉外担当と呼ばれる人たちもいます。顧客から預かったお金を元に株式や債券などの売買を行うのはディーラーの仕事です。その他、企業買収のアドバイスや貸金庫の管理など、お金に関わるさまざまな業務を各銀行員が行っています。
銀行員の年収はいくら?
銀行員の年収をみる前に、まずは日本の平均年収をみておきましょう。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、平均年収は458万円となっています。 銀行員の平均年収は、株式会社東京商工リサーチの「国内69銀行 平均年間給与調査」によると617万8000円となっています(令和4年度)。中央値は613万7000円であり、平均と大きな差がありません。年収が極端に多い人や、逆に少ない人に偏っておらず、また、安定して昇給していくことが、ここからもうかがえます。 ちなみに、大手銀行の平均年収は793万4000円、地方銀行でも631万6000円と、高い水準です。日本の平均年収と比べても、銀行員全体では160万円ほど、大手銀行員では300万円以上も多いので、銀行員は高収入であるといわざるをえません。少なくとも収入に関しては、一般的な人の抱くイメージとそこまで大きなギャップはないでしょう。