猫とスパイとファッションと。刺激的なものをぎゅうぎゅうに詰め込んだ、痛快アクション映画【ARGYLLE/アーガイル】
えいがの絵日記 その20
イラストレーターのともゑさんが、心に響いた映画をイラスト絵日記にするシリーズ。今回は『キングスマン』シリーズのヴォーン監督最新作によるスタイリッシュな世界を堪能! 【画像】『ARGYLLE/アーガイル』えいがの絵日記はこちら
スパイ小説が現実と交錯!?
アメリカの人気作家の命が狙われる! スパイ小説『アーガイル』シリーズ最新刊の内容が実在のスパイ活動とまるっきり同じ!作者エリーの超インドア生活は一転暗殺者に追われる事態に。逃亡はひとり…ではなく突然現れた”自称スパイ”のエイダンと。愛猫も大活躍!おしゃれで笑える痛快アクション映画です。
俳優たちの魅力も炸裂
“エイダン役”はあの俳優 二人の出会いは列車の中。怪しいながらも刺客を撃退するエイダン。飛行機の中では「もし落ちたら…」とパニック状態のエリーに俺を見ろ。目の前の現実だけに集中するんだと心こもったアドバイス。この連載えいがの絵日記第1回でも出た“サム・ロックウェル熱”再発。
ヒーローを演じているのは『スーパーマン』俳優です
そもそも“アーガイル”って… セーターやくつ下で見る柄ですが、映画ではスパイ小説のヒーローの名前。生みの親エリーの前にたびたび出現。次第に現実と想像の境界線があいまいになり観客も世界のあっちこっちと一緒になってふりまわされちゃう!
打ち上げ花火みたいにハデで輝かしい!
「まだ終わらないで!」と願うほど楽しい曲だらけのエンドロール。帰り道無性に懐かしさがこみ上げて…そう!これは中学生時代(昭和)、映画館で『007美しき獲物たち』を見た感覚。「行ったことのない場所へ行き会ったことのない人に会う、そんな刺激的な体験を」~マシュー・ヴォーン監督の思いが花火のように炸裂してました。
『ARGYLLE/アーガイル』(2024)Argylle 上映時間:2時間19分 アメリカ
監督:マシュー・ヴォーン 出演:ヘンリー・カヴィル、ブライス・ダラス・ハワード、サム・ロックウェル、サミュエル・L・ジャクソン 他 3月1(金)より全国公開中/配給:東宝東和 ©Universal Pictures 人気スパイ小説の作者エリー(ブライス・ダラス・ハワード)は愛猫との静かな生活を好んでいたが、なぜか殺し屋たちに狙われるように。自称スパイ(サム・ロックウェル)に守られながら逃避行が続くが、そこに小説の主人公ガーゴイル(ヘンリー・カヴィル)も現れて…!? 現実と物語世界を交錯させつつ、派手なアクション、毒気の効いたユーモア、きらびやかなファッションなどをちりばめて楽しませてくれる、マシュー・ヴォーン監督(『キングスマン』)ならではの痛快映画。