何を基準に選べば良いの? メンテに欠かせないチェーンルーブの選び方とは
バイクのチェーンメンテに欠かせないのがチェーンルーブ
バイクに乗る上で、チェーンのメンテナンスは欠かせないもので、その際に使用するのがチェーンルーブ。チェーンの動きをスムーズにしたり、サビを防止したりする働きがあり、専用品として販売されていますが、一般的な潤滑剤との違いはどこにあるのでしょうか。 【画像】バイクのチェーンメンテナンスの必需品!チェーンルーブを画像で見る(10枚)
ベルトドライブを採用するバイクもありますが、後輪への駆動力伝達にはチェーンが使われている事が一般的です。チェーンは金属のコマをつなげたものであるため、連結部分を潤滑させる必要があります。 シールチェーンは内部にグリースが封入されているので潤滑不要論もありますが、シール部分自体を潤滑させる必要があるという意見も度々聞かれます。また、メッキチェーン以外では金属がむき出しなので、サビを防止するというのもチェーンルーブの役割のひとつ。定期的に塗ってやることでスムーズに動き、表面をきれいな状態に保つ事が可能です。 塗る頻度は使い方や走る場所、チェーンの種類によりますが、5000km前後というのが一般的なの基準。一度しっかりと塗っておくと、次の塗布時に古いチェーンルーブや汚れが落としやすくなるため、メンテが楽になるというのも定期的な使用という点でのメリットです。
チェーンルーブの種類や塗り方とは
チェーンルーブには、大きく分けて3つのタイプがあります。 まずは大きくウエットとドライに分かれ、ウエットは一般的な浸透潤滑剤に近く、塗りやすい上にチェーンの連結部分にも入りやすいのが特徴。ちなみに一般的な潤滑剤とチェーンルーブの違いはシール部分へのダメージが少なかったり、飛び散りにくいなどという点にあります。 一方のドライは、サラサラに乾燥するようなイメージですが、実際は硬く固まるタイプが多く、ガッチリと守ってくれるのが特徴。遠心力や雨で飛びにくく、長期間性能を発揮してくれるのですが、作業性については硬いため、ウエットに比べると落ちてしまいます。 そしてその中間にあるのがセミドライやセミウエットで、それぞれドライ寄り、ウエット寄りの特性があります。 この3種類はどれがいい悪いではなく、メンテナンスの頻度や作業性などに合わせて好みで選んで問題ありません。