海外メディアはメイウェザー対那須川の米国会見をどう報じたのか?「9分間のエンターテインメント」
大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催される格闘技イベント「RIZIN.14」で3ラウンドのボクシングルールのエキシビションマッチで対決する元5階級王者のフロイド・メイウェザー・ジュニア(41、アメリカ)と、天才キックボクサー、那須川天心(20、TARGET/Cygames)が6日(日本時間7日)、アメリカのラスベガスにあるメイウェザーのジム「メイウェザー・ボクシングクラブ」で揃って記者会見を行った。全米で初お目見えとなる那須川や、メイウェザーの発言を海外メディアは、どう報じたのか。 米国のスポーツ専門メディアのESPNは「メイウェザー、エキシビションマッチは『9分間のエンターテインメント』」との見出しを取り、「メイウェザーは確かに大晦日に日本でリングに戻る。だが、それはただのエキシビションマッチとなる。メイウェザーと日本のキックボクサー、那須川が、木曜日にラスベガスのメイウェザー・ボクシングクラブで開かれた記者会見で、東京から車で約30分の場所にある3万7000席のさいたまスーパーアリーナで3ラウンドのボクシングルールで対戦することを発表した」と伝えた。 試合について「147ポンド(66.68キロ)のウェルター級の契約体重でボクシングルールの3分3ラウンドで行われる。選手は8オンスのRIZINブランドのボクシンググローブを着用する」と説明。「対戦はエキシビションなので何が起ころうと選手の公式記録には含まれない。ジャッジは雇われず、試合を戦い抜いても採点はつけられない」と、この試合は判定決着無しの非公式試合であることを強調した。 11月に対戦発表の記者会見をしてからの紆余曲折にも触れ、「RIZINの関係者は、この対戦ができると自信を見せていたが、木曜日に初めて公式に具体的な部分が明らかにされた。だが、メイウェザーが受け取るファイトマネーの金額は明らかにされなかった。関係者は米国の放送局も発表しなかった」と、不透明な部分が残っていることを指摘した。 記事内では、「自分にとって日本に行ってエンターテインメントを見せることは素晴らしいやり方だ。これはエキシビションマッチだが、自分にとって何か違うことをする機会になる。これまで歩んできた人生は、アマチュア時代のようにファイターと競い合うことは好きだった。これはすべてがエンターテインメントだ。9分のエンターテインメント。素晴らしいものになるだろう」とのメイウェザーのコメントを掲載。さらに元5階級王者は、「自分はエンターテインメントビジネス側にいる。これが(日本に)行ってやりたいことだ。3ラウンドの間、ショーを披露するために努力する。(日本に)行って、楽しんで自分がやるべきことをする。人生を楽しんでいるし、この経験も楽しむよ」と続けた。