福津市で住民参加型の火災防御訓練 防災意識と消防団の認知度高める
住民参加型の火災防御訓練が11月9日、西福間1号公園(福津市西福間5)で行われた。(宗像経済新聞) 【写真】車両見学・撮影用に展示した消防車両 秋季全国火災予防運動の一環。火災多発期を迎えるに当たり、消防団と消防署の連携を図り、火災現場における迅速かつ的確な消防活動の実施と地域住民の防災意識を高めることを目的としている。 当日の訓練は2部制で、第1部では公園のグラウンド内に約5台の消防車・救急車を展示し、地域住民が車両見学や記念撮影を行った。第2部は同公園内から出火したことを想定して、緑町と西福間一区の防火水槽にホースをつなぎ、公園内に設置した2カ所の火点に向けて実際に放水を行った。1部、2部合わせて総勢100人を超える見学者が集まった。 福津市消防団団長の松岡保徳さんは「福津市では4つの地域に分けて毎年訓練の実施場所を決めている。本年度は西福間地区で開催することになり、同地区の中でも新興住宅地で若い世代が多く住む西福間5区には住宅地の中心に公園と広いグラウンドもある。これまで訓練開催場所を決めるのに苦慮することもあったが、地域住民の理解と協力のおかげで今までにない大きな規模で訓練イベントを実施できた」と話す。 原﨑智仁福津市長は「この機会に防火・防災意識を高めてもらうことと、市民の皆さまの安心・安全を担っている消防団の存在を知ってほしい。現在福津市の消防団は定員約350人に対して在籍数が300人程と定員割れをしている。この訓練イベントを通して若い世代や子どもたちにも消防団の仕事に興味を持ってもらえたら」と話す。
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