北海道北部でこの冬一番の大雪…旭川市では屋根の雪下ろし最中の転落事故も ”自分は大丈夫”と思わずにヘルメットや命綱などの装備を 北海道
UHB 北海道文化放送
発達した低気圧の影響で、北海道北部では、この冬一番の大雪になっています。 新たに雪が積もる中、屋根の雪下ろしの事故があとをたちません。
非常に強い風で、視界が真っ白になった北海道留萌市。 北海道は発達した低気圧の影響で、北海道北部で大荒れの天気となり、留萌では最大瞬間風速21.2メートルを観測しました。 「けっこう吹き溜まりましたね」 「かなりね」(留萌市民) 「朝は何時から雪かきを?」 「朝5時半から」(留萌市民) 24時間で、降った雪の量は北海道北部の中頓別町や枝幸町歌登で40センチを超え、この冬一番の大雪になっています。
天気が荒れる中、北海道の旭川では雪の事故も…。 「屋根から転落した女性は、3メートル程の高さからこちらにうつ伏せで倒れていました。現場には血のような跡も残っています」(古沢哲也記者)
旭川市忠和4条3丁目の平屋の住宅で、雪下ろし作業をしていた80代の女性が屋根から転落しました。 犬の散歩をしていた近所の住民が午前10時ごろ倒れている女性を発見し、消防に通報。 女性は、病院に搬送され、脳出血と背骨を折るなどの重症です。 警察は雪下ろし中に誤って転落したとみて調べています。 積雪が平年の1.6倍となっている北海道岩見沢市。 1月8日に引き続き、1月9日も市の職員による豪雪パトロールが行われました。 2階に迫るほどの雪が積もった住宅では、ストーブの排気口が雪に埋もれないよう除雪も行われました。
「このくらい、やっておきましたので」(岩見沢市職員) 「いやぁ、申し訳ありません。十分です。この間の大雪で窓が真っ暗になった」(岩見沢市民) 「晴れ間も広がる中、住宅街では、屋根の雪下ろしをする人たちの姿が見られます」(糸口真子フィールドキャスター) どっさり雪が積もった屋根の雪を落とす人は、ヘルメットや命綱をつけずに作業している人が目立ちます。 「命綱やヘルメットはつけてないのですか?」(糸口キャスター) 「大丈夫…と思う。持ってないでしょ。」(岩見沢市民) 「命綱を付けている人などいないですね。ここからなら落ちても大丈夫」(岩見沢市民) 岩見沢市では安全に雪下ろし作業をしてもらおうと2012年からヘルメットと命綱、ハーネスのセットを無料で貸し出しています。 「今年はいつの年より申し込みが多い。付け方の説明をしたりロープの結び方のパンフを渡している」(岩見沢市防災対策室 香川良久さん) 実際、ヘルメットやハーネスを試着してみると。 「簡単に装着できるし動きやすい」(糸口フィールドキャスター) 装具のレンタルは、市役所など市内4か所で、合わせて15セットを用意していて、予約も必要ないという事です。
「雪下ろしは危険なので、ヘルメットと命綱などは装備して行ってほしい」(香川さん) 1月10日にかけて、北海道北部を中心に大雪となり、更に雪が増える地域が多くなる予想で、今後も雪の事故に注意が必要です。
UHB 北海道文化放送
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