太陽光パネルの水平リサイクル促進へ普及機を開発/新見ソーラーカンパニー/12月4日から東京の見本市で受注始める【岡山・新見市】
使用済み太陽光パネルの水平リサイクルを可能にする独自の熱分解装置を開発した新見市の新見ソーラーカンパニーは12月2日、より安価で省電力設計の普及機を開発したと発表しました。4日から東京で開かれる見本市に出展し、予約販売を始めます。 普及機は、今年4月に完成した佐久本式ソーラーパネル熱分解装置をもとに、廃棄パネルの多くを占めるガラスが割れていないパネルの処理に機能を絞っています。 これにより価格を抑え、エネルギー消費も50%以上削減。スペースに応じてレイアウトを変えることができ、機械を設置しやすいということです。 寿命が20~30年といわれる太陽光パネルは2030年台半ばには、およそ80万トンもの廃棄パネルが排出されるとされ、国がリサイクル義務化へ検討を進めています。 新見ソーラーカンパニーの佐久本秀行社長は「太陽光パネルの大量廃棄を間近に控え、より導入しやすい機械を市場に出すことを念頭に開発した。各地でリサイクルが推進するよう寄与していきたい」と話しています。