松本地域の焼き肉店4店が「信州そば冷麺」共同開発 ワサビ芋も付け通販開始
松本市と大町市の焼き肉店4店が、信州名物を目指して共同開発した「信州そば冷麺」の普及に力を入れている。11月18日にはネット通販を始めた。(松本経済新聞) 焼肉飯店こぶた(松本市島内)、炭火焼肉味楽苑(みらくえん、中央1)、焼肉牡丹(ぼたん)園(本庄1)、焼肉ソウル(大町市)の4店が参加。「信州を元気にするような名物を作ろう」と2021年、開発に着手した。牡丹園の店主・孫騰光さんは「コロナ禍で営業に苦戦する中、前向きにみんなで取り組めることはないかと考えた」と振り返る。 麺は、信州産そば粉と小麦粉の配合を「冷麺とそばの間」を目指して製麺所と共に試行錯誤。スープは、そばにも合うようにかつおだしを使って仕上げた。「店主それぞれがこだわりを持っているので、まとめるのは大変だった。何とかみんなが納得できる形になって良かった」と孫さん。 ネット通販では、4人前の麺とつゆ、安曇野産のワサビ芋とペットボトル入り湧き水(500ミリリットル)をセットにして販売する。価格は6,470円(現在は期間限定で1,000円引き)。 各店では1年ほど前から、それぞれのアレンジで提供。牡丹園では、ワサビとワサビの茎のしょうゆ漬けを添えてシンプルに味わえるようにしている。「麺のゆで方やトッピングで、各店が個性を出している。食べ比べてみても面白い」と孫さん。今後はそばのイメージで、つゆにつけて食べるスタイルでの提供も考えているという。「信州の名物、ご当地グルメとして育てていきたい」と意気込む。
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