「機動戦士ガンダム」手がけたアニメ作家の足跡たどる 安彦良和さん回顧展、神戸で8日開幕 原画や資料展示
アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイナーとして知られる作家の足跡をたどる回顧展「描く人、安彦良和」(神戸新聞社など主催)が8日、兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)で開幕する。7日の内覧会に登場した安彦さんは「遠回りをして絵を描くという夢をかなえた。ファンの高齢化も進んでおり、若い人に関心を持ってもらえたら」と来場者を笑わせた。 【動画】ガンダムのキャラなどが一覧できる安彦良和展 1947年、北海道遠軽町に開拓民3世として生まれ、弘前大学で学生運動に参加し、除籍処分を受け上京。手塚治虫の虫プロダクションに入り、アニメ制作の道を歩み始めた。2006~15年には神戸芸工大客員教授を務めた。 中学生の頃に授業の要点をまとめた「重点整理帳」などの資料、ガンダム最新作の原画を展示。ライフワークである日本の古代史や近代史を題材にした漫画シリーズの原画もある。 企画が立ち上がった2022年夏、同館の学芸員と少年期の絵を一緒に探したことを明かし「勉強したくないから描いてた絵。それが後の仕事にもつながった」と振り返った。 9月1日まで。午前10時~午後6時。月曜休館(ただし、7月16日と8月13日は開館)。一般1900円。大学生千円。同館TEL078・262・1011(津田和納)