大減俸の田中将大はどうなってしまうのか…数々の進路があるも、どれも”ビミョー”な現状
活躍することはなかった今シーズン
プロ野球日本シリーズの第6戦が3日夜に行われ、DeNAがソフトバンクに11対2で勝利。対戦成績を4勝2敗に納め26年ぶりの日本一に輝いた。 【写真】「張さん、もうやめましょう」…新人を驚愕させた球界の番長・張本勲の立回り これでプロ野球のシーズンが終わり、次の話題は選手の契約更新に移った。その中でひと際注目を集める男がいる。東北楽天イーグルスの田中将大投手だ。 シーズン1軍登板が1試合に終わり、今月1日に36歳の誕生日を迎えたばかりの田中について球団が大幅減俸を提示していることが報じられたのだ。 田中は昨年秋に右肘の手術を受けたが今春のキャンプは1軍で調整を開始。3月のオープン戦、2軍の教育リーグで調整を続けて開幕1軍を目指していた。 「ところが今江監督は調子が上がってこないとして1軍に昇格はさせませんでした。その後も何度か1軍に上がる機会はあったのですが、なかなかその機会は巡って来ず。最終的に1軍マウンドに上がったのは9月28日のオリックス戦まで時間を要しました。 結果的にはこの1試合の登板で今年の仕事は終了。オフには、“まい”夫人と渡米、米メジャーリーグのワールドシリーズを楽しむ様子が夫人のSNSで紹介されていました」(スポーツ紙番記者)
三木谷オーナーの意向で監督の道も
今シーズンの推定年俸は2億6000万円だった。しかし、登板数の少なさから大幅な減俸が予想される。一体どこまで下がってしまうのだろうか。 「一部報道では1億円を何とか維持するだろうとのことでしたが、それを下回り、それ(1億円)を切るとの情報もあります。ただ、彼の貢献度を考えるとそれでも高額年俸です。去年は後輩投手である安楽智大のパワーハラスメントに加担していたと報じられるなど、イメージも低下している。 球団が半ば無理やり残しているのには訳があるのではないか。田中に球団初の日米通算200勝を楽天で成し遂げてもらい、将来監督をさせるという三木谷球団オーナーの強い意向があるのです」 となれば現実味を帯びてくるのは来シーズン以降。「選手兼コーチ」という肩書きに近づく。 「これまでもマー君側に水面下で打診があったとの情報もありますが本人はあくまで選手1本での勝負にこだわってきた。ですが今年は今江監督の意向もあり1試合の登板に終わったのです。 来シーズンは球団幹部の意向を最優先にする三木肇監督に代わるためもう少し1軍で投げるチャンスは増えますが、仲の良かった小山伸一郎投手コーチもチームを退団、残るは青山浩二投手コーチしかコミュニケーションを取れる人材はいません。青山コーチがいる間に指導者の基礎を磨くのではないでしょうか」 球界関係者は「球団が秘密裏に受け入れ先を作った上で自由契約にして田中を放出するプランもある。原辰徳前巨人監督がいた頃なら、球界の発展に尽力した功労者として1、2年巨人でプレーさせて野球人生を終わらせることもできたが、阿部監督はそのような考えでは無いので獲得は現実的ではない」と明かす。 田中将大の処遇に注目が集まる中、11月10日、仙台市内の施設で子供たちを相手に彼は野球教室を開いた。この教室は子供に野球の楽しさを知ってもらいたいという思いで開催されたという。 そこで田中は「(子供たちは)言ったことをすぐトライしようとでき、目に見えて形が変わる。簡単なルールの野球でも対応する力に驚かされた。これからも継続的にやっていけたらと思う」と意欲を語ったが、自身の去就について触れることはなかった。NPB、MLBで活躍し、日本を代表する投手となった田中は、次にどこを目指すのだろうか。 ……・・ 【つづきを読む】「初激白」今江敏晃前監督が電撃解任後、初めて語る楽天の「真実」
現代ビジネス編集部