「メダルを必ず大分へ持って帰る」江村美咲がパリへの決意 フェンシング世界選手権2連覇
今年7月に開催されるパリオリンピックの有力な金メダル候補の一人に江村美咲があげられています。江村は大分市出身で、世界選手権のフェンシング女子サーブルでおととし、去年と連覇を達成しました。フェンシングには3種目あり、フルーレとエペは「突き」だけの競技ですが、騎馬民族にゆかりがあるとされるサーブルは「突き」に「斬り」の技が加わり、より迫力のある攻防が見られます。江村に半年後に迫ったオリンピックへの決意をききました。 【写真を見る】「メダルを必ず大分へ持って帰る」江村美咲がパリへの決意 フェンシング世界選手権2連覇 ■世界選手権を連覇 女王として金メダルの有力候補 (江村美咲)「女王として挑むという感覚よりは完全にチャレンジという気持ちが強い」 大分市出身でフェンシング日本代表の江村美咲はおととし、去年と世界選手権で優勝し、日本人初となる連覇を成し遂げ、世界女王としてパリオリンピックでは金メダルが期待されています。 (江村美咲)「楽しみな気持ちは強いです。もちろん怖いとか不安とかいっぱいありますけど、自分のキャリアの中で、オリンピックで東京とフランスの両方に出られるって本当にラッキーなことだと思うので、このチャンスを存分に楽しみたいなって思ってます」 4年前の東京オリンピックでは団体で過去最高の5位に入り、日本女子のサーブル記録を塗り替えました。そして大会後、フランス人のジェローム新コーチの指導でさらに飛躍しました。身長170センチの高さをいかしたダイナミックなスタイルにヨーロッパの繊細な技術が加わったことで、プレーの幅を大きく広げ世界の頂点をつかみました。 (江村美咲)「心技体それぞれ課題はいっぱいある。ただ最後の直近の大会は理想の形に近づけてはいるかなと思うので、ちょっとずつクオリティを上げていきたいと思う」 東京でのメダル獲得へ激しい練習で追い込み続けていた江村にとって、コーチが変わったことで技術だけでなく競技への向き合い方も変化したといいます。 (江村美咲)「一度、燃え尽き症候群みたいなものを経験してからしっかり休むことの大切さも学びましたし、メリハリはすごく大事だなと思えるようになったので、オフは完全にフェンシングから離れて自分の好きなファッションとか食べ物を楽しむ時間が増えました」