『君たちはどう生きるか』、日本映画のオリジナルアニメ作品で史上初の北米1位 3位に『ゴジラ-1.0』
宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』が、北米でオープニング興収1280万ドルを記録した。北米興収ランキングで1位を飾り、日本映画のオリジナルアニメ作品としては史上初の快挙となった。 さらに、同作は他の記録も塗り替えた。8日のアメリカ公開時点で560万ドルを達成し、宮崎作品のなかで最も高い北米興収を叩き出した。以前は、2013年の『風立ちぬ』(520万ドル)が最高記録だった。 観客はヤングアダルト世代が多く、チケットの購入者の80%は18~34歳。「PostTrak」の出口調査によると、25%以上の観客がアジア系だという。 北米では、英語字幕版と吹き替え版が上映されている。吹き替えキャストには、クリスチャン・ベール、ジェンマ・チャン、ウィレム・デフォー、ロバート・パティンソン、フローレンス・ピューら豪華スターが名を連ねている。 また今年、北米興収ランキングで1位を獲得した外国語作品は『君たちはどう生きるか』が初めて。日本では8500万ドル超えを記録し、トロント映画祭でアニメ作品として初めてオープニング作品に選出されるなど海外でも存在感を放った。 一方で、ランキング2位に輝いたのは『ハンガー・ゲーム0』。出だしこそは緩やかだったが、これまで北米で1億3560万ドル、世界で2億7900万ドルを達成している。 そして、『ゴジラ-1.0』が公開2週目にして3位に。チケット売り上げ2530万ドルを記録し、日本の実写作品として北米史上最高興収記録を打ち立てた。