アコスタ、イタリアGPは「中から見ても外側から見ても退屈なレース」トップ集団とのギャップには不満も
MotoGP第7戦イタリアGP決勝でペドロ・アコスタ(GASGAS)は5位フィニッシュ。表彰台には届かない結果となった今回のレースを、彼は退屈なモノだったと振り返った。 【リザルト】MotoGP第7戦イタリアGP:決勝結果 イタリアGPのスプリントレースでは表彰台を獲得したアコスタだが、決勝は序盤以降は争いに絡めない展開に終止した。 レーススタート直後、アコスタは4番手のマルク・マルケス(グレシーニ)の後ろに張り付いていた。しかしマルケスに追い抜きを仕掛けていけず、むしろその差は少しずつ開いていってしまった。 アコスタは表彰台争いからは完全に脱落し、5番手をひたすら走行する展開となり、最後は4位のマルケスから5秒差でのフィニッシュとなった。 今回のレースは上位の表彰台争いでもオーバーテイクや競り合いが少なかったが、アコスタは実際に走っている側としても退屈なレースだったと語っている。 「レースは内側から見ていても、外側から見ていても、同じように退屈だったろう」 アコスタはレース後にそう語った。 「週末の間、僕はずっとセクター4でペースが落ちてしまっていて、レースでも同じだったんだ。セクター4の遅れをセクター1と2で取り戻していたんだけど、(マルケスに)引っかかって、さらに失速してしまった」 「7周目にはブレーキのキャリパーが開いてしまってさらに離されてしまった。1ラップでは大きな差ではなかったんだけど、総計では大きくなってしまった。どうしてこうなったのかを考えて、解決に努めないといけない」 「基本的に、最もロスがあると感じていたのはホームストレートだった。ここでのロスが大きくなっていたんだ」 アコスタは表彰台にこそ届かなかったが、今回もKTM陣営の中ではトップのポジションでフィニッシュした。新人のアコスタとしては十分に好結果と言えるはずだが、彼にとって陣営内でトップにつけることは、既に興奮するようなものではないという。 「僕たちは5位フィニッシュだったけど、トップからは7秒遅れていたからあまり意味はないよ」 「それだけ離れていれば、(陣営で)トップでも最下位でも気にすることじゃない。良かった点は僕らは安定していて、ポイントを獲得したし、以前のKTMよりもずっと速かったことだ。でも、最適化は必要だ」 なおアコスタは今年、最高峰クラスにおける史上最年少優勝記録を更新するかどうかも注目されてきた。彼に残されたチャンスはあと2回(オランダGPとドイツGP)となっている。ただアコスタはそうした目標よりも、トップとの距離を縮めることが課題だと語っている。 「そういったコトよりも、トップとの差をどうやって埋めていくかに付いてのほうがもっと心配だよ。問題はとても接近している中で少しずつ離されてしまうことだ。アッセン、そしてザクセンリンクとこの先の僕らと相性がいいであろうサーキットで、このギャップを解決していきたい」
Germán Garcia Casanova