オリックス・宮城大弥 黙々と並べるゼロ「ゲームをつくっていくだけです」/エースの意地
意地のマウンドに立ち続けている。宮城大弥は8月10日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、8回途中8安打3失点で今季8敗目を喫してしまった。今季は試合をつくっても、なかなか援護点がもらえず、白星を重ねていけない。だが、そんな現状にも「自分がしっかりと相手を抑えられることができたら負けることはない」と語気を強めていた。 【選手データ】宮城大弥 プロフィール・通算成績・試合速報 8月17日の日本ハム戦(京セラドーム)では7回3安打無失点の投球で勝利投手になると、同24日のロッテ戦(京セラドーム)で8回5安打無失点。勝ち負けはつかずも、見事な投球で先発の役割を果たした。 「もちろん、投げるからには勝ちたいです。でも、自分に勝ち星がつくかつかないかは(自分で)決められることではありません。チームが最終的に勝てるように、流れを持ってくることが自分の仕事だと、いつも思っています」 8月31日の楽天戦(楽天モバイル)では8回5安打無失点で今季5勝目をマーク。9月8日の日本ハム戦(エスコンF)では8回途中を6安打1失点、15日のソフトバンク戦(京セラドーム)では、8回を投げて4安打無失点でも勝ち投手にはなれず。今季は開幕直後にケガで離脱したこともあり、規定投球回に到達するためには、シーズン最終盤までフル回転する必要がある。 それでもエースはあきらめない。 「可能性がある限り頑張りたい。上を目指してゲームをつくっていくだけです」 言葉どおり、9月22日の日本ハム戦(京セラドーム)は黒星こそ喫するも3失点9回完投。29日の楽天戦(楽天モバイル)は7回無失点で6勝目と、奮闘を続ける。 置かれた状況に左右されず、黙々とスコアボードにゼロを並べていく。 写真=BBM
週刊ベースボール