将棋の西山朋佳三冠 プロ編入試験受験を表明「女性初というのはそんなに意識はしていない」
将棋の西山朋佳女流3冠(29)がプロ棋士編入試験を受ける意向を表明した。 西山3冠は4日、午前に東京・将棋会館で行われた朝日杯オープン戦1次予選で阿部光瑠七段を破り、直近の公式戦の成績が13勝7敗となり「公式戦10勝以上かつ勝率6割5分以上」とする受験基準を満たした。 午後に行われた同棋戦では佐々木大地七段に敗れたものの、対局終了後のインタビューで「受験を申請したい。積極的な選択をした。初めての挑戦なのでしっかりやりたい。女性初というのはそんなに意識はしていない」と受験することを表明。女性初のプロ棋士を目指すことになる。 試験は新人棋士との5番勝負で3勝すれば合格となる。女流棋士の編入試験は2022年に福間香奈(当時は里見香奈)女流5冠が女性初の編入試験を受けたが、この時は3連敗で合格できなかった。 勢いのある新人棋士相手との五番勝負となるだけに「新人棋士は勢いがある。しっかり準備したい」と心構えを語った。 西山3冠は2020年前期の奨励会三段リーグで14勝4敗という好成績をあげたものの、同じ成績で3人が並び、順位差による頭ハネで次点で終わった。 2021年に奨励会を退会し女流棋士に転向。その後も西山三冠はプロ棋士相手の公式戦でも好成績を残していた。強引にねじ伏せるような終盤力が持ち味で、その棋風は「怪力」「剛腕」などと称されている。
東スポWEB