巧者のグラブ 一塁手・J.ロペス「情が生んだ名手のミット引退まで使い続ける決意」
プロフェッショナルたちは、グラブ選びにこだわり、日ごろのメンテナンスにも細心の注意を払う。すべては勝負どころの1プレーで最高のパフォーマンスを発揮するためだ。まずは、各ポジションの巧者たちに“商売道具”を紹介してもらおう。 取材・構成=滝川和臣 写真=BBM GLOVE エスエスケイ アメリカでは主に二塁や三塁を守っていたから、2013年に来日して巨人に入団したとき、一塁手をやるつもりはなかったのでミットの用意がなかったんだ。それで、一塁を守ることになった際にチームメートだった古城さん(古城茂幸、現巨人コーチ)が「これ使いなよ」と自分のミットを差し出してくれた。そのグラブがこれさ。1試合を守ったあとに、古城さんから「もう自由にしていいよ」という言葉とともに譲り受けた。その時点で使い込んだグラブではあったけれど、手にハメた感触もよく、すごくに気に入ってベイスターズに移籍した現在まで、ずっと使い続けているんだ。私が使い始めてから、今年で8年目になるね。 一塁ミットを選ぶときに、大切にしているのがサイズ感。大き過ぎると扱いにくくなってしまうので、ハンドリング重視で小さめが好みかな。古城さんのミットで気に入っているのが・・・
本文:1,257文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール