2023年度の福井県内への「ふるさと納税」160億円で過去最高 うち敦賀市が約5割占める79億円
福井県と17市町に2023年度寄せられた「ふるさと納税」の寄付は81万5488件(前年度比3・0%増)、160億6804万円(同5・0%増)となり、件数、金額ともに過去最高を更新したことが県のまとめで分かった。寄付額は県と12市町で前年度を上回った。 【表】福井県内「ふるさと納税」寄付件数と金額 市町別では、敦賀市が79億8553万円と県全体の寄付額の約5割を占めており、4年連続トップ。前年度比で8・8%減だったものの、ズワイガニなど海産物の返礼品が人気を集めた。同市は市内事業者らの返礼品開発に助成しており、担当者は「寄付者の裾野を広げるため、プロモーションに力を入れたい」と話している。 2位は坂井市の16億5575万円(前年度比10・2%増)、3位が鯖江市14億4178万円(同66・9%増)と続いた。寄付額の伸び率が最も大きかったのは勝山市で、同80・2%増の1億8746万円。同市によると、大口寄付があったほか、メロンやコメなど季節の返礼品を通年で予約できるように工夫したことが要因という。 県への寄付件数は前年度比19・0%減の3593件だったが、金額は同16・0%増の1億4316万円と過去最高になった。「ふくい桜マラソン」開催支援など23のプロジェクト応援型を用意し、寄付額が最も多かったのは「福井の大学生応援」の3756万円。大手ポータルサイトと連携し、県内で利用できる旅行ポイントが返礼品となる企画も好評だったという。 県は本年度、県への寄付を受け付ける「ふるさと福井応援サイト」を使いやすくリニューアルした。プロジェクト応援型では、県産材の魅力を伝えるイベント「フクモクフェス」の開催支援などを新たに準備しており、県定住交流課の担当者は「多くの人に応援してもらえるような事業を企画していく」と話している。
福井新聞社